経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2018年1月の生産計画(予測)調査の結果の解説

 経済解析室では、毎月初旬にその月と翌月の生産計画を、主要製品の主要企業について調査しています。今回は、1月と2月の生産計画の状況と、1月初旬段階での企業のマインド、つまり生産計画や見込みが強気だったのか、弱気だったのを紹介します。

 

 平成30年1月の生産計画については、前月比マイナス4.3%と大きな低下を見込むという結果になっています。ただ、この1月の計画値も、去年の1月の生産実績水準を1割以上上回っており、決して水準的に低い生産計画ということではありません。さらに、2月の生産計画は、この1月計画から前月比5.7%と、1月の落ち込みを大きく上回って上昇するという結果でした。

 

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 毎回、調査月の結果については、その生産計画に含まれている実績からの「ずれ」を統計的に処理して、補正計算をしています。今回の調査結果で計算したところ、1月の結果については、調査結果のままの前月比マイナス4.3%低下という結果でした。今年の1月は、比較的高い生産水準となった昨年12月から、それなりの低下が織り込まれているものと思われます。

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 この生産計画の伸びを昨年12月までの鉱工業生産指数に当てはめてグラフ化するとこのようになります。1月生産計画の低下幅が大きいので、水準が大きく低下していますが、それでも昨年前半のレベルにまでは落ち込まないということも分かります。

 

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 2月までの生産計画とその補正を加味して、鉱工業生産のトレンドを、ベースケース、アップサイドケース、ダウンサイドケースに分けてグラフにしています。アップサイドシナリオでは、2月まで上昇基調が続き、ここ数年の最高レベルとなります。ベースシナリオでも緩やかな上昇トレンドが持続されます。ダウンサイドシナリオでは、少し低下していきます。

 

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 前年実績と生産計画の水準を比較すると、この生産計画がどの程度、強気なのか弱気なのかの一つの目安となります。

 1月の生産計画は前年同月実績比でプラス9.7%と18か月連続で上昇となっています。18か月連続というと、平成28年8月調査からということになります。上げ幅も1割弱の上昇ということで、この数字からは強気の生産計画が続いているということもできます。

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 生産予測調査は、その調査月と翌月の生産計画を調べているので、同じ月の生産計画を2回調べる仕組みになっています。調査月の生産計画が、前回調査の生産計画からどれ位変動したのかを%で表示しているものを予測修正率といいます。

 1月の予測修正率はマイナス1.1%で、少し生産計画が下方に修正されています。その幅も昨年12月分とあまり変わりってません。この面からは、少し慎重な生産計画となっているということも言えるかと思います。

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 各社、各品目別に、生産計画が上方修正された数と下方修正された数を比較して、その比率の差分を計算しています。この指標を「アニマルスピリッツ指標」と呼んでおり、企業の生産計画の強気、弱気の度合いを推し量る指標として活用しています。

 1月調査結果では、アニマルスピリッツ指標はマイナス2.8となりました。昨年の12月調査結果から計算したものよりは、数値が上昇しています。

これまでのこの指標の推移と景気循環を重ねると、おおむねマイナス5を下回ると景気後退局面に入るということが確認できています。そこからすると、マイナス2.8は高い数値とは言えませんが、企業マインドが景気後退期のように意気消沈している訳では全くありません。

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 1月調査では、強気、計画上方修正品目の割合が低下したものの、弱気、計画下方修正の品目の割合が低下し、アニマルスピリッツ指標が上昇しました。

 前年実績との比較では強気で、予測修正率やアニマルスピリッツ指標をみると、少し慎重なマインドになってきているようです。

 強気は強気ですが、その強気度合いが益々上がっていくというマインドの状況ではないようです。

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◎生産計画(予測)指数の結果のページ

www.meti.go.jp

 

◎製造工業生産予測調査「解説集」(平成30年1月)

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/yosoku/sanko/yosoku-sanko-201801.pdf