経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ソフトウェア業を中心に情報通信業と、プロスポーツ観戦を中心に生活娯楽関連サービスが大幅上昇。他方、財の取引に付帯するサービスが堅調な推移。

 平成29年4月の第3次産業活動指数は、5か月ぶりの前月比上昇となりましたが、11大分類業種のうち、8業種が前月比上昇、3業種が前月比低下でした。比較的上昇幅も大きかったこともあり、上昇業種が多くなっていますし、低下業種の低下寄与も小さめとなっています。

 

多くの業種で前月比上昇、情報サービス業、金融業などが先導役

 前月比上昇業種8業種のうち、影響度、寄与が特に大きいのが情報通信業、「金融業,保険業」、生活娯楽関連サービスの3業種です。

 寄与が4番目となる「医療,福祉」の寄与は、3番目の生活娯楽関連サービスの半分で、1位、2位の業種に対しては、3分の1よりも小さくなっています(4位以下の寄与を合計しても、2位業種の寄与より少ない)。

 よって、4月の第3次産業活動指数の前月比上昇は、主にこの3業種の寄与によるものと言って良いと思います。

 

 上昇寄与が最も大きかった情報通信業は、前月比3.6%と3か月ぶりの前月比上昇です。内訳としては、情報サービス業の前月比5.5%上昇による部分が大きくなっています。その中でもソフトウェア業が、受注ソフトウェア、ゲームソフトを含むソフトウェアプロダクト両方の上昇により、前月比7.4%と大きな伸びを見せています。

 上昇寄与2位は、「金融業,保険業」で前月比3.9%と4か月ぶりの前月比上昇となっています。内訳としては、金融決済業務(資金の振り込み等の資金決済サービスの取扱量)の前月比1.9%上昇の寄与が大きくなっています。対事業所サービス全般や鉱工業出荷もプラスでしたので、企業間の決済需要が多かったものと思われます。

 また、寄与自体は特に大きい訳ではありませんが、クレジットカード業の販売信用業務も前月比1.0%上昇となっています。小売業が前月比上昇、それも織物・衣服・身の回り品小売業や自動車小売業などが上昇しており、個人の決済需要も増えていたようです。

 上昇寄与3位は生活娯楽関連サービスで、前月比2.3%と2か月ぶりの前月比上昇です。内訳では、プロスポーツ観戦やホテルの活動レベルが上昇していました。

 

昨年6月以来に、形態別指数が、3形態揃って上昇

 第3次産業活動指数の大分類11業種のうち、多様なものが含まれる事業者向け関連サービスを除く10業種を、その形態・性質で3種類に分類して、その推移を見ることができます。

 

 4月の「インフラ型サービス」活動指数は前月比1.9%と5か月ぶりの上昇、「財の取引仲介型サービス」活動指数は前月比0.5%と2か月連続の上昇、そして、「生活関連型」サービス活動指数は、前月比1.5%と3か月ぶりの上昇です。  3形態の活動指数が揃って前月比上昇となるのは、昨年の1月以来です。

 前月比低下業種がない訳ではありませんが、11業種中8業種が前月比上昇、形態別にも久しぶりに形態別サービス3形態ともに前月比上昇ということで、平成29年4月のサービス産業は、全般的に調子が良かったということになるものと思います。

 

 

 

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◎データPDF 

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/pdf/ITA_press_201704j.pdf