経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

国内向け出荷は、平成29年4月に前月比4.6%と2か月ぶりの上昇。安定した上昇基調が続いている。資本財、耐久消費財が国内向け出荷のけん引役

4月の国内向け出荷は、2か月ぶりに大きめの前月比上昇

 平成29年4月の国内向け出荷は、前月比4.6%と2か月ぶりの上昇となりました。鉱工業出荷全体の前月比2.7%上昇に対しては、国内向け出荷が上昇要因となりました(輸出向け出荷は前月比マイナス4.6%低下)。

 4月は、内需好調、外需不調という結果で、鉱工業出荷を内需が支えて、出荷全体をプラスにするという昨年半ばから11月くらいまでの構造に戻っています。

 

 4月の国内向け出荷の指数値101.4は、消費税率引上げ後では最も高い数値で、平成26年3月(指数値103.2)以来の指数となります。文字通り駆け込み需要期の比較的高いレベルに、国内向け出荷が到達したことになります。

 また、国内向け出荷指数の後方3か月移動平均の推移を見ると、昨年末から今年第1四半期までは横ばい推移でしたが、ここに来て、上昇方向への勢いが増しています。

 
 

資本財、耐久消費財の需要上昇が、国内向け出荷の変動要因

 国内向け出荷の需要先別用途別分類(財別分類)では、企業の中間投入となる4月の生産財の国内向け出荷は前月比4.0%と3月から大きく反転上昇となりました。一方、最終需要財の国内向け出荷は前月比5.7%と3か月ぶりの上昇となりました。

 最終需要財の中では、企業が利用する投資財、家計が需要する消費財ともに、前月比プラスでしたが、特に企業の設備投資に供される資本財と、家計向けの耐久消費財の上昇寄与が大きくなっています。

 資本財の国内向け出荷は3か月ぶりの前月比7.7%の上昇で、指数値も110.9と、平成28年通年(指数値105.5)や今年第1四半期(指数値106.0)に比べて、一段レベルが上がっています。

 耐久消費財については、更に伸びが顕著で、その国内向け出荷は、前月比9.5%上昇と1割近い上昇となっています。指数値も90.8と、平成28年通年(指数値81.1)や今年第1四半期(指数値82.7)から大きく上昇しています。

 

 
 

前月比伸びでは、バランスが資本財、耐久消費財にシフト

 国内向け出荷の財別分類指数の前月比を、3月と4月で比較するために、レーダーチャート化してみると、出荷の勢いのバランスが、資本財や耐久消費財にシフトしたことが分かります。

 3月の国内向け出荷では、資本財や耐久消費財の前月比低下幅が他の財に比べて大きく、五角形が左下方に歪んでいました。

しかし、4月は一転し、資本財や耐久消費財の伸びが大きいことから、五角形が右上方に広がるような形になっており、特に耐久消費財の伸びが大きいことから、右方向への動きが見られます。

 

 

 5月に実施した生産予測調査の結果では、耐久消費財の生産計画は5月にかなり減産となった後、6月に回復するという見通しですので、国内向け出荷における耐久消費財へのシフトはかなり修正されるのかも知れません。

 一方、輸送機械を除く資本財の生産計画は、5、6月と2か月連続で増産となっており、国内向け出荷における資本財へのシフトが5月以降、大きくなるのかも知れません。

 

 

 

◎結果概要ページ

最新結果の概要|鉱工業出荷内訳表|鉱工業総供給表|国内向け|輸出向け|輸入向け|製造業の輸出、輸入|経済産業省

 

 

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◎データ掲載PDF

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/result/pdf/b2010_blnc_201704j.pdf

 

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170607_2.png