経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

4月の鉱工業出荷の前月比2.7%上昇は、内需(国内向け出荷)の大幅上昇によるもの。外需(輸出向け出荷)は2か月連続の低下。内需は輸送機械と一般機械類が良く、外需は輸送機械が悪かった。

鉱工業出荷は2か月ぶりの上昇、国内向け出荷の寄与による上昇

 平成29年4月の鉱工業出荷は前月比2.7%と2か月ぶりの上昇となりました。内需(国内向け出荷)が前月比4.6%で2か月ぶりの上昇でした。一方、外需(輸出向け出荷)は前月比マイナス4.6%と2か月連続の低下でした。

 4月は国内向け出荷の大きな上昇寄与によって、鉱工業出荷の前月比上昇につながっています。

 

内需上昇には、輸送機械工業とはん用・生産用・業務用機械工業の寄与大

 大きく上昇した4月の国内向け出荷の業種別状況をみると、輸送機械工業の寄与が1位、はん用・生産用・業務用機械工業の寄与が2位となっています。3位は電子部品・デバイス工業ですが、その寄与は、はん用・生産用・業務用機械工業の3分の1以下ですので、上位2業種の寄与が大きくなっています。

 輸送機械工業では、自動車部品や乗用車の出荷が増加しており、はん用・生産用・業務用機械工業では、半導体・フラットパネル製造装置や土木建設機械の出荷が増加していました。

 

 

主要4業種の多くでも、国内向け出荷の寄与大

 4月の鉱工業出荷上昇への寄与が大きかった、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、そして電子部品・デバイス工業の3業種の4月の出荷では、それぞれ国内向け出荷の上昇の寄与が大きくなっており、輸出向け出荷は低下寄与となっています。

 ただ、主要4業種の中では、化学工業(医薬品を除く)だけは、輸出向け出荷が前月比上昇寄与で、国内向け出荷の低下寄与を相殺して、微増となっています。

 

 なお、主要4業種の輸出向け出荷における、アメリカ向け出荷、中国向け出荷の寄与をみると、押し並べてアメリカ向け出荷の低下寄与が大きく、中国向け出荷は上昇寄与となっています。

 

 

内需(国内向け出荷)はバランスのとれた伸びを見せた

 国内向け出荷、輸出向け出荷の需要先別分類である財別分類指数の前月比のバランスをみるべくレーダーチャートにしてみます。

 すると、4月の財別国内向け出荷の前月比のチャートは、資本財や耐久消費財の伸びが高いものの、正五角形に近い形状となっており、比較的バランスの取れた伸びをしていました。

 一方、4月の輸出向け出荷の前月比のチャートでは、前月比マイナス18.1%という非耐久消費財の突出した低下のため、歪んだ形状となっています。この非耐久消費財の輸出向け出荷の大きな低下は、中国向け出荷の低下によるものです。

 

 

 

◎結果概要ページ

最新結果の概要|鉱工業出荷内訳表|鉱工業総供給表|国内向け|輸出向け|輸入向け|製造業の輸出、輸入|経済産業省

 

 

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◎データ掲載PDF

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/utiwake/result/pdf/b2010_blnc_201704j.pdf

 

 

 

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