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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ソフトウェア業を中心に情報通信業と、プロスポーツ観戦を中心に生活娯楽関連サービスが大幅低下。他方、財の取引に付帯するサービスが堅調な推移。

 平成29年3月の第3次産業活動指数は、2か月ぶりの前月比低下となりましたが、11大分類業種のうち、4業種が前月比低下、6業種が前月比上昇、不動産業は前月比横ばいでした。全体として前月比低下となった割には、低下業種の数が少ないという印象です。

 

情報通信業の低下については、割り引いた評価が必要

 前月比低下業種4業種のうち、影響度が特に大きいのが情報通信業で、前月比マイナス2.4%低下と大きく低下しています。内訳としては、ソフトウェア業、特に、受注ソフトウェアが大きく低下しました。

 ただ、ここ2年ほどの情報通信業の季節調整済み指数の動きにおいては、9月と3月に大きく指数が低下し、翌月には、その低下分を超える程の上昇を示すという現象が繰り返されています。

 

 情報通信業の季節変動パターンを過去8年分のデータから計算した季節指数では、3月(季節指数136.15)、9月(季節指数114.09)の値が特に大きくなっています。季節調整済み指数は、この季節指数で、原指数を割ることによって算出します。

 ここ2年、過去に比べて情報通信業の活動の半期末への集中度合いが弱まっており、そのため「過剰に」季節調整された結果、3月の情報通信業の季節調整値が大きく低下しているようです。

 

 

 後方移動平均で均してみると、3月の低下はそれ程のものとは言えず、半期単位、つまり6か月後方移動平均では、むしろ上昇しています。よって、この3月の情報通信業の低下は相当程度割り引くことが必要かと思います。

 

プロスポーツ観戦は興行日程の特異的な動きにより大きく低下

 3月の低下寄与が大きかった2位の業種は、生活娯楽関連サービスで、前月比マイナス1.5%低下となりました。内訳では、娯楽業が、プロスポーツ観戦の極端な低下によって、大きな低下寄与を見せました。

 ただ、閑散期である2月のプロスポーツ観戦の指数値は、今年は502.9と非常に極端なレベルになっていました。というのも、去る2月はサッカーのリーグ日程の変更があったことからサッカーの指数値が例年より大きくなっていました。同時に、3月はプロ野球の開幕が3月最終日となり、例年に比べてかなり低い指数となりました。

 これらは、試合開催日程の変更によるものであり、今年の特殊事情です。

 

特殊要因による低下を除けば、変化は小さい

 今年3月のサービス産業の指数値は若干、低いものとなっていますが、その低下要因となったサービス業種では、その業種に固有の一時的な特殊要因での低下が生じていました(情報通信業における期末集中の緩和、プロスポーツの開催日程の変化)。それらを割り引けば、指数推移の変化は小さいと評価しています。

 

 

◎結果概要ページ

www.meti.go.jp

 

◎図表集

 

 

◎データPDF 

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/pdf/ITA_press_201702j.pdf

 

◎ナレーション解説

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170516_5.png