経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

今年3月の対個人サービスは7か月ぶりの前月比低下、し好的個人向けサービスが大きく低下し、全体を押し下げた。

対事業所サービスは上昇、対個人サービスは低下

 第3次産業活動指数は、大きく「広義対個人サービス」と「広義対事業所サービス」に分けることができます。3月は、対個人サービス活動指数は、指数値104.5、前月比マイナス0.6%低下と7か月ぶりの前月比マイナスでした。一方、対事業所サービスは、指数値103.3、前月比0.9%上昇と4か月ぶりの上昇です。

 

 昨年末から年明けの対個人サービスに勢いがあった状態から、対個人と対事業所のサービスの変化の方向は、この3月に大きく逆転し、3月のサービス全体の低下も、対個人サービスの低下寄与によるものでした。

 

対個人サービスは7か月ぶりの低下

 対個人サービスは、昨年8月以来7か月ぶりに前月比低下となりました。対個人サービスは、生活必需的性格の強い非選択的個人向けサービスと、条件変化による変動が大きいし好的個人向けサービスに分けることができます。

 この3月は、「非選択的」サービスが前月比横ばい、「し好的」サービスが前月比マイナス0.7%低下と、し好的個人向けサービスが低下要因となっています。

 

 

 対個人サービスは、今年2月までの6か月間、前月比マイナスなしの状態が続いていましたが、この間、し好的個人向けサービスの前月比にも、マイナスがありませんでした(昨年10月は前月比横ばい)。3月は、そのし好的個人向けサービスが7か月ぶりに前月比低下となって、全体を押し下げました。

 ただ、3月のし好的個人向けサービスの低下系列をみると、プロスポーツ観戦の低下寄与が非常に大きくなっています(し好的個人向けサービスのサービス全体に対する低下寄与マイナス0.15%ポイントに対し、プロスポーツの低下寄与はマイナス1.76%ポイントとなり、10倍以上)。この3月のプロスポーツの低下は、2月の指数値が高かった(サッカーの試合数が例年より多かった)ことと、3月の指数値が低かった(プロ野球の開催日数が少なかった)ことによる、特殊要因と思われますので、4月また状況が変わるのではないかと思われます。

 

 

◎結果概要ページ

www.meti.go.jp

 

◎図表集

 

 

◎データPDF 

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/result/pdf/ITA_press_201702j.pdf

 

◎ナレーション解説

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170516_4.png