経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成28年の第3次産業活動指数は、対事業所サービス・投資向けサービスが堅調に推移し、前年比上昇

 経済解析室で毎月作成している鉱工業指数や第3次産業活動指数などの経済指標は、平成28年にどのような動きを見せていたのでしょうか。

 今回は、平成28年の第3次産業活動指数について、対個人/対事業所向けサービスの動向を確認してみます。

 

平成28年のサービスの上昇は、全て対事業所サービスの寄与

 第3次産業活動指数は、大きく「広義対個人サービス」と「広義対事業所サービス」に分けることができます。

 平成28年の広義対個人サービス活動指数は、指数値104.9と、前年比横ばいでした。対個人サービスは、次に紹介する対事業所サービスと比較すると、停滞気味の1年だったと言えるでしょう。

 

 他方、平成28年の広義対事業所サービス活動指数は、指数値103.1、前年比1.4%上昇と2年連続の上昇でした。指数値103.1は、リーマンショック前の平成20年(指数値109.0)を除けば、平成22年基準で最も高い指数水準です。

 

 

サービスビジネス向けの対事業所サービスが好調

 対事業所サービスは、そのサービスの相手先が主に製造業であるのか、非製造業であるのかに応じて、製造業依存型と非製造業依存型に分類することができます。

 平成28年の製造業依存型事業所サービスは、前年比1.8%上昇と2年連続の上昇となり、非製造業依存型事業所サービスも前年比1.5%上昇と、こちらも2年連続の上昇でした。

 

 

 平成28年の広義対事業所サービス活動指数の前年比上昇への上昇寄与をみると、製造業向けが0.42%ポイント、サービスビジネス向けが1.04%ポイントと、サービスビジネス向けが好調だったことが分かります。

 

 

し好的個人向けサービスが、3年連続の低下

 対個人サービスは、生活必需的な性格の強い「非選択的個人向けサービス」と、選択性が強く上下動しやすい「し好的個人向けサービス」に分けることができます。

 平成28年の広義非選択的個人向けサービスは前年比0.6%上昇で、指数値108.1は平成22年基準で最高水準となりました。一方、広義し好的個人向けサービスは前年比マイナス0.7%低下と、3年連続で低下しています。

 

 

 対個人サービスの推移をみると、非選択的個人向けサービスは平成20年以降、一貫して上昇していますが、し好的個人向けサービスは平成26年以降、前年比低下が続いており、選択性の強いサービス消費に弱さがみられたことが、対個人サービス全体が横ばいとなった要因とみられます。

 
 

投資向けサービスは4年ぶりに上昇

 小売業や娯楽業などの個人消費関連サービスをまとめた消費向けサービス活動指数と、ソフトウェア開発や機械器具卸売業などの民間企業設備関連サービスをまとめた投資向けサービス活動指数の動きを見てみます。

 平成28年の消費向けサービスは、前年比横ばいでしたが、投資向けサービスは前年比1.1%上昇と4年ぶりに上昇しました。消費が伸びないと言われる中でも、第3次産業活動指数が前年比上昇を確保できたのは、企業向けサービスの中うち、特に投資向けサービスの上昇があったからこそと言えます。

 

 

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