経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成28年通年では、国内向け出荷、輸出向け出荷ともに前年比低下、いずれも生産財の低下寄与が大きく、輸出向け出荷はアジア向け出荷が不振

 経済解析室で毎月作成している鉱工業指数や第3次産業活動指数などの経済指標は、平成28年にどのような動きを見せていたのでしょうか。

 今回は、平成28年の鉱工業出荷内訳表について、国内向け、輸出向け出荷の業種別、財別、地域別の動向を確認してみます。

 

出荷は前年比低下、国内向け/輸出向けが共に低下

 平成28年の鉱工業出荷指数は、前年比マイナス0.6%低下と2年連続の低下となりました。指数水準は96.3と、東日本大震災の発生により、企業活動が落ち込んだ平成23年と同水準です。

 

 鉱工業出荷内訳表で国内向け、輸出向け出荷の動向を確認すると、国内向け出荷は前年比マイナス0.8%低下と2年連続の低下、輸出向け出荷は前年比マイナス0.9%低下と4年ぶりの低下となりました。平成28年については、共に弱い動きであったことが分かります。

 

 

国内向け出荷は生産財の低下寄与が大きかった

 国内向け出荷について、財別の前年比低下への影響度(寄与)をみると、平成28年は生産財の低下寄与が全体の8割以上を占めています。

 非耐久消費財や耐久消費財といった消費財は前年比上昇となりましたが、両者の上昇寄与を合計しても、生産財の低下寄与と比べると非常に小さな上昇寄与にとどまります。

 

 

輸出向け出荷でも生産財が低下要因、生産拠点であるアジア向け出荷が低下

 輸出向け出荷について、財別に前年比低下への影響度(寄与)をみると、平成28年は、生産財の低下寄与が全体の6割以上を占めており、国内向け出荷と同様、生産財が最も低下寄与の大きな品目となっています。

 

 輸出向け出荷を地域別にみると、中国向け、韓国向け、ASEAN向けが軒並み前年比低下となっており、企業の主要生産拠点となっているアジア向け出荷が弱い動きを示していました。

 他方、欧米向けについては、ここ数年上昇基調で推移しており、平成28年も引き続き上昇しました。

 

 

◎ミニ経済分析のページ

www.meti.go.jp

 

◎スライドショー

 

 

◎ナレーション解説

 

 

◎ミニ経済分析の一覧表

f:id:keizaikaisekiroom:20160212181140p:plain

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170510_3.png