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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

今年3月の鉱工業生産の低下には、半導体関係の品目の生産低下が響いた。第1四半期では、電子部品・デバイス工業の上昇と自動車関係の輸送機械工業の低下が相殺しあって、生産は小幅上昇となった。

 平成29年3月の鉱工業生産は、前月比マイナス2.1%低下だった訳ですが、15業種のうち11業種が前月比低下となりました。

 生産低下への影響度、寄与が特に大きいのは、はん用・生産用・業務用機械工業と電子部品・デバイス工業でした。低下寄与3位の輸送機械工業の寄与は、電子部品・デバイス工業の半分以下なので、この2業種の影響度が大きくなっています。

半導体・フラットパネル製造装置の低下方向への影響が大きい

 3月のはん用・生産用・業務用機械工業は、半導体製造装置、フラットパネル・ディスプレイ製造装置の生産低下によって、前月比マイナス6.3%低下となりました。3月には、業種細分類の「半導体・フラットパネル製造装置」が、はん用・生産用・業務用機械工業全体に対して前月比マイナス2.2%ポイントの低下寄与となっていて、全体の低下の3分の1程を説明しています(ウェイトは、7.5分の1)。

 この「半導体・フラットパネル製造装置」の今年1月の指数値は150.0と過去最高値になっており、その分低下幅も大きめになっているようで、2か月連続で大きめの低下寄与を見せています。

 

電子部品・デバイス工業の生産では、半導体集積回路が3月に低下

 2番目に大きな低下寄与をみせた電子部品・デバイス工業は、3月に前月比マイナス4.8%低下と6か月ぶりに前月比低下となりました。ただ、前年同月比は、12.3%上昇と、2月に続いて前年レベルを1割以上上回っており、生産水準自体はそれ程低下してはいません。

 3月の電子部品・デバイス工業は、メモリ用途、情報端末等のカメラ用途(CCD)の半導体集積回路の生産低下の影響が大きくなっています。メモリは、年明け1月に大きく生産が上昇しましたが、2か月連続で低下し、3月は前月比マイナス11.6%低下となりました。CCDは昨年1年間を通じて上昇していましたが、3月に前月比マイナス12.4%低下となりました。

 

 総じて言えば、半導体関係品目の生産低下が、3月の鉱工業生産低下に響いたようです。

 

第1四半期の生産では、電子部品・デバイス工業の上昇寄与が特に大きい

 平成29年第1四半期の鉱工業生産は、前期比0.1%上昇と、4期連続の前期比上昇でした。上昇幅は小さいのですが、この上昇に対する寄与が最も大きかったのは、電子部品・デバイス工業で、前期比5.8%上昇でした。

 他方、低下寄与が大きかったのは、輸送機械工業でした。第1四半期の輸送機械工業の前期比はマイナス1.0%低下でしたが、特に、船舶、鉄道車両、航空機関係の品目を除外した、いわば「自動車関係」の輸送機械工業の前期比はマイナス2.6%と大きく低下しています。

 電子部品・デバイス工業の上昇寄与と、自動車関係の輸送機械工業の低下寄与が相殺しあって、小幅な前期比上昇となったということができます。

 

 

◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

◎図表集のページ

鉱工業指数参考図表集(平成29年3月速報)

 

 

 

◎データ掲載PDF

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201703sj.pdf

 

 

 

◎5分間ナレーション解説

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170428_3.png