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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成29年2月の第3次産業活動指数は、前月比0.2%上昇と3か月ぶりの前月比上昇。全体的に良い状態というより、ピンポイントでの上昇が目立つ。対個人サービスが、サービス産業上昇の主役に。

 平成29年2月の第3次産業活動指数総合は、季節調整済指数104.1、前月比0.2%上昇と、3か月ぶりの前月比上昇となりました。昨年6月の指数値が103.9となってから、104を挟んでの狭いレンジの動きが引き続き続いています。

ピンポイントの上昇が全体を押し上げた2月

 平成29年2月の第3次産業活動指数は、3か月ぶりの前月比上昇となりましたが、11大分類業種のうち、4業種が前月比上昇、6業種が前月比低下、「医療,福祉」は前月比横ばいでした。全体として前月比上昇を確保した割には、上昇業種の数が少ないという印象です。

 上昇方向への影響度合い(寄与)では、主に投資向けの技術サービス業が良かった事業者向け関連サービス、耐久消費財の動きは鈍かったのですが、季節商品や春物衣料が良かった小売業が押し上げ役でした。他方、企業向けの情報サービス業が悪かった情報通信業や建築材料が悪かった卸売業が、主な押し下げ業種となっていました。

平成29年は、対個人向けサービスが主役に?

 2月は、対個人サービス活動指数は、指数値105.4、前月比0.5%上昇と2か月連続の前月比上昇でした。ただ、「2か月連続上昇」ですが、その前の平成28年第4四半期の3か月間は横ばいが続いており、さらにその前の同年9月は前月比0.2%の上昇でした。

 つまり、昨年9月から半年間、実は対個人サービス活動指数は、前月比マイナスがない状態にあるということになります。消費不振が言われるなか、意外な指数推移となっています。

 他方、2月の対事業所サービス活動指数は、指数値102.4、前月比マイナス0.3%低下と3か月連続の前月比低下となりました。この102.4という指数レベルは、平成28年3月の102.2に次ぐ低いレベルに落ち込んでいます。四半期指数でみても、昨年第1四半期の指数が102.4であり、丁度一年前の指数水準に「戻っている」ことになります。

 うるう年効果があるとはいえ、前年同月比も23か月ぶりにマイナスとなり、グラフの形状からも一目瞭然、対事業所サービスの動きはこれまでとは異なるものとなっています。昨年末までの対事業所サービスは、消費税率引上げ後の大きな落ち込みからの回復過程にありましたが、今年に入って下げ基調となっていると言えるかと思います。

 

基調判断は、「横ばい」を維持

 成29年2月に入っても、第3次産業活動指数の狭いレンジでの動きは続いています。ただ、その内訳の動きをみると、サービス産業の先導役が、対事業所サービスから、対個人サービスへのバトンタッチがみられ、昨年までとは異なる動きが出てきています。

 主役の交代はありつつも、指数レベルが「なぎ」である状態が続いていることから、2月の第3次産業活動の基調判断については、「横ばい」で据え置きたいと思います。

 
 
◎結果概要のページ

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