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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

3か月ぶりの欧米向け出荷の上昇と中国向け出荷の大幅上昇により、2月の輸出向け出荷は前月比5.8%上昇。設備投資向け財の輸出向け出荷も4か月連続上昇で、外需は堅調。;鉱工業出荷内訳表その2

一昨年初並みの高い水準となった2月の輸出向け出荷

 平成29年2月の輸出向け出荷は、指数値106.2、前月比5.8%上昇と2か月ぶりの上昇となりました。鉱工業出荷全体の前月比マイナス0.1%低下に対して、輸出向け出荷は大きな上昇寄与となり(国内向け出荷は前月比マイナス0.6%低下)、1月とは大きく異なる結果となりました。

 

集積回路、自動車部品などの生産財の輸出向け出荷が上昇

 輸出向け出荷の需要先別用途別分類(財別分類)では、生産財の輸出向け出荷は前月比7.7%上昇、最終需要財も前月比4.6%上昇でした。輸出向け出荷の上昇に対しては、生産財の上昇寄与がかなり大きくなっていました(生産財の寄与:最終需要財の寄与=8:3)。

 生産財の輸出向け出荷上昇への寄与では、輸送機械工業の自動車部品(輸出向け出荷前月比9.0%上昇)、電子部品・デバイス工業の集積回路(輸出向け出荷前月比11.9%上昇)などが上昇寄与となっていました。

 

 

輸送機械を除く資本財の輸出向け出荷は、4か月連続上昇、上昇幅も拡大

 最終需要財では、全ての財分類が前月比上昇となりましたが、上昇寄与の大きさという面では、資本財の上昇寄与が特に大きくなっており、最終需要財の上昇寄与の8割以上が資本財の輸出向け出荷の寄与分でした。

 特に、輸送機械を除く資本財は、前月比8.2%上昇で、4か月連続上昇となり、一昨年から昨年半ばまでの低下基調から、昨年末に急角度の上昇基調に転換しています。

 この資本財の輸出向け出荷の上昇には、電気機械工業の発電機などの電気設備やはん用・生産用・業務用機械工業の産業用ロボットや金属工作機械が出荷上昇要因となっていました。海外からの設備需要が堅調であることが分かります。

 

 

業種全般で輸出向け出荷は上昇

 1月の輸出向け出荷の業種別の動きをみると、14業種中11業種が前月比上昇でした。上昇寄与が大きかったのは、化学工業(医薬品を除く)、電気機械工業、電子部品・デバイス工業などでした。

 化学工業(医薬品を除く)の上昇には、非耐久消費財である化粧品の輸出向け出荷が前月比で39.3%上昇したことが反映されています。電気機械工業は資本財の、電子部品・デバイス工業は生産財の輸出向け出荷上昇に対応する上昇です。

 

 

3か月ぶりに欧米向け出荷が上昇、加えて中国向けも大幅上昇

 2月の主要仕向け先別の輸出向け出荷の動きをみると、1月とは打って変わって、ほぼ全ての主要地域向けの出荷が前月比プラスでした。

 

 

 アメリカ向け出荷は前月比2.7%上昇、欧州向け出荷も前月比6.1%上昇でした。アジア向けでは、ASEAN向け出荷が前月比マイナス0.1%低下でしたが、中国向けの出荷が前月比19.3%上昇と、非常に大きな上昇幅を見せました。

 このため、輸出向け出荷の地域別寄与をみると、中国向け出荷の寄与が圧倒的に大きくなっています。輸出向け出荷の前月比5.8%上昇に対し、中国向け出荷の上昇寄与が4.41%ポイントとなっています。

 3か月ぶりに上昇となった欧米向け出荷の上昇に加えて、中国向け出荷が大きく回復して、輸出向け出荷を押し上げました。

 

 

 
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