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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成29年2月は、欧米向け、中国向けの上昇により、輸出向け出荷が上昇。国内向け出荷は、企業需要の低下により前月比低下だが、消費財は堅調な推移。

2月は輸出向け出荷が上昇、国内向け出荷が前月比低下

 平成29年2月の鉱工業出荷は、指数値で99.1、前月比マイナス0.1%低下と2か月ぶりの前月比低下でした。

 鉱工業出荷のうち、国内向け出荷は、指数値97.5、前月比マイナス0.6%低下と2か月ぶりの低下となりました。輸出向け出荷は、指数値106.2、前月比5.8%上昇と2か月ぶりの上昇で、大きめの上昇幅を見せました。2月は、輸出向け出荷が大きめの前月比上昇をみせたもの、国内向け出荷が前月比低下となり、出荷全体を押し下げました。

国内向け出荷では、企業需要の低下、消費財は上昇

 2月の国内向け出荷の前月比低下への低下寄与を財(需要先用途)別でみると、主に最終需要財の寄与によって全体が低下していました。特に、設備投資などに向けられる資本財の低下寄与が大きくなっていました。消費財の国内向け出荷は前月比1.1%上昇で、2か月連続の上昇となっていました。

 業種別の状況では、14業種中11業種が前月比低下でした。低下寄与が特に大きかったのは、はん用・生産用・業務用機械工業でした。これに次ぐのが、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、化学工業(医薬品を除く)の3業種でした。やはり、生産財、資本財の国内向け出荷の低下が業種面にも表れていました。

 

輸出向け出荷は、需要先用途別でも業種別でも全般的に上昇

 2月の輸出向け出荷の前月比上昇への寄与を財(需要先用途)別でみると、事業の中間投入となる生産財の寄与が特に大きくなっていました。

 最終需要財では、全ての財分類が前月比上昇となりましたが、上昇寄与の大きさという面では、資本財の上昇寄与が特に大きくなっており、最終需要財の上昇寄与の8割以上が資本財の輸出向け出荷の寄与分でした。

 特に、輸送機械を除く資本財は、前月比8.2%上昇で、4か月連続上昇となり、一昨年から昨年半ばまでの低下基調から、昨年末に急角度の上昇基調に転換しています。

 

 

 業種別の状況では、14業種中11業種が前月比上昇でした。上昇寄与が大きかったのは、化学工業(医薬品を除く)、電気機械工業、電子部品・デバイス工業などでした。

 化学工業(医薬品を除く)の上昇には、非耐久消費財である化粧品の輸出向け出荷が前月比で39.3%上昇したことが反映されています。電気機械工業は資本財の、電子部品・デバイス工業は生産財の輸出向け出荷上昇に対応する上昇です。

 

3か月ぶりの欧米向けの上昇、大幅な中国向けの上昇

 2月の主要仕向け先別の輸出向け出荷の動きをみると、1月とは打って変わって、ほぼ全ての主要地域向けの出荷が前月比プラスでした。

 アメリカ向け出荷は前月比2.7%上昇、欧州向け出荷も前月比6.1%上昇でした。アジア向けでは、ASEAN向け出荷が前月比マイナス0.1%低下でしたが、中国向けの出荷が前月比19.3%上昇と、非常に大きな上昇幅を見せました。

 

 
 
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