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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成29年3月調査の4月の生産計画では、主要機械工業3業種が10%を超える上昇を見せる。

3月計画の生産計画では9業種が低下

 あらためて、生産計画の業種的な動きを見てみます。

 3月の生産計画では、製造工業全体は前月比マイナス2.0%低下で、11業種中9業種で生産を減らすという計画になっています。特に低下寄与が大きいのは、輸送機械工業と電気機械工業です。輸送機械工業では、普通乗用車と小型乗用車が主たる低下要因です。電気機械工業では、工場や施設用などの電気設備(開閉制御装置)が減産要因です。

 他方、3月の生産計画では情報通信機械工業は大きな生産計画上昇寄与を見せており、パソコンが増産計画になっているほか、多少、携帯電話の増産も上昇要因となっています。

 

4月計画は9業種上昇で、そのうち3業種は二桁増

 4月の生産計画では、製造工業全体は3月計画比8.3%上昇で、11業種中9業種で生産を増やすという計画になっています。特に上昇寄与が大きいのは、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、そして電子部品・デバイス工業となっています。

 4月のはん用・生産用・業務用機械工業の生産計画では、運搬用機械、建設機械、金属工作機械、半導体・フラットパネル製造装置など、比較的大物の機械類が満遍なく増産されるようです。

 輸送機械工業については、3月の減産品目である普通乗用車と小型乗用車の生産計画が反転上昇し、むしろ2月実績を大きく上回る見込みとなっています。

 そして、電子部品・デバイス工業では、メモリなどの半導体集積回路のほか、大型の液晶(3月計画でも上昇品目)が生産のけん引役となるようです。

 

4月計画の伸びによって、年度明けの生産低下懸念は一旦払拭

 製造工業全体も3月のマイナス2.0%低下を大きく上回る伸びが4月計画で生じるという計画です。業種ごとにみてもウェイトの比較的小さい4業種を除く、6業種において3月の落ち込みを大きく上回る伸びを4月に見せるという計画で、下振れしがちではありますが、情報通信機械工業は向こう2か月増産計画です。

 2月の予測調査結果では、3月の低下幅がマイナス5.0%低下でしたが、生産計画の上方修正もあり、3月計画は2月実績からの低下幅は小さくなっています。さらに、3月は実績が計画を上回る傾向があり、補正計算では、前月比マイナス0.3%を中心とするものへと更に低下幅は縮小されます。また、4月の生産計画値が、過去と比較しても高い水準となっており、少なくとも、4月までの鉱工業生産については先行き懸念が多少払拭されたかなという印象です。

 

 

 

 ◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

 

 ◎図表集スライドショー

 

◎5分間ナレーション解説

 

◎データ冊子

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170403_3.png