経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成29年1月の第3次産業活動指数は、前月比横ばいで、狭いレンジでの動きが続いている。卸売業の不調が続き、対事業所サービスは2か月連続の低下。一方、対個人サービスは、2か月連続上昇で、10か月ぶりの高い水準に。

 平成29年1月の第3次産業活動指数総合は、季節調整済指数103.9、前月比横ばいとなりました。昨年12月は3か月ぶりに前月比低下となり、サービス産業の活動が低下傾向に変化するのかと懸念されましたが、年明け1月は、横ばいに「踏みとどまり」ました。

 1月の指数値103.9と、昨年6月から続いている「104を挟んだ動き」が続いており、サービス産業全体の総合指数としての「なぎ」の状態が、今年1月も続いています。

 

卸売業が2か月連続低下。8業種が前月比上昇

 1月のサービス産業の業種別動静をみると、サービス業全体が前月比横ばいとなりましたが、全11業種のうち8業種が上昇となっており、その中でも上位2業種、「医療,福祉」と事業者向け関連サービスの上昇寄与で全上昇寄与の半分程度となっていました。2番手集団4業種の寄与も同程度でした。

 ということは、1月の上昇業種の影響度は、薄く広く分布していたということになります。

 他方、1月の低下業種では、卸売業の低下寄与が圧倒的に大きくなっていました。要すれば、多くの業種の「薄い」上昇寄与を、卸売業の大きめの前月比低下が相殺してしまい、サービス産業全体としては、前月比横ばいとなるという構図だったようです。

 

 

1月は、対事業所サービスが2か月連続の低下

 1月は、対個人サービス活動指数は、指数値105.1、前月比0.2%上昇と2か月連続の前月比上昇でした。平成28年初頭は比較的高いレベルにあった対個人サービスは、昨年半ばにはレベルを下げており、「個人消費不振」の様相でしたが、そこから徐々に回復基調で進み、今年の1月には、昨年初頭の高いレベルに戻ってきたということになります。

 他方、1月の対事業所サービス活動指数は、指数値103.0、前月比マイナス0.3%低下となりました。昨年の第2四半期から3期連続で前期比上昇が続いており、第3次産業総合の平成28年前年比0.7%上昇も、ほぼ全て対事業所サービスの上昇寄与によるものでした。しかし、対事業所サービスの指数の推移は、昨年末から若干勢いがなくなってきており、年明けも2か月連続の前月比低下となっています。

 昨年のサービス産業を支えていた対事業所サービスが、鉱工業生産の低下とともに、製造業向けを中心に低下しており、対個人と対事業所で対照的な動きを見せました。

 

 
 

基調判断は、「横ばい」に

 業種的には11業種のうち、8業種と多くの業種が前月比上昇していましたが、昨年後半好調な推移となっていた鉱工業生産や出荷が1月に前月比低下となったことを背景に、卸売業が2か月連続の大きめの前月比低下を見せました。このため、サービス産業全体としては、前月比横ばいとなりました。

 

 このような動きをうけ、第3次産業活動の基調判断については、「横ばい」で据え置きたいと思います。

 

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