経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成28年10-12月期の産業活動(その1);鉱工業生産指数は前期比2.0%と3四半期連続で上昇。在庫指数も前期比マイナス3.1%と3四半期連続で低下しており、在庫循環は前期からさらに進捗。

 平成28年10-12月期の鉱工業生産指数及び鉱工業在庫指数について、業種別、品目別、在庫循環図の動向を確認してみます。

 

平成28年10-12月期の鉱工業生産は堅調な推移

 平成28年10-12月期の鉱工業生産指数は前期比2.0%と3四半期連続の上昇となりました。平成28年初頭に落ち込んだ企業の生産活動は、年後半に持ち直し、足下でも力強い動きが続いています 。

 鉱工業生産は、消費税率引上げ後の平成26年4-6月期から7-9月期にかけて大きく低下し、平成27年1-3月期までに一度水準を戻しましたが、この後1年間は低迷が続きました。その後、平成28年1-3月期に底打ちし、4-6月期以降は3四半期連続で上昇幅が拡大しており、明確な上昇基調に転じています。

 

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輸送用機械工業が鉱工業生産全体をけん引

 平成28年10-12月期の鉱工業生産は、主要業種が総じて前期比上昇となりました。中でも輸送機械工業は、3四半期連続で鉱工業生産の前期比上昇に最も大きく影響(寄与)した業種であり、最近の好調な鉱工業生産を支えています。その他、今期は電子部品・デバイス工業、はん用・生産用・業務用機械工業も堅調でした。

 

 品目別にみると、前期比上昇に最も影響(寄与)した輸送機械工業の内訳である乗用車、自動車部品が、全品目中の寄与1位、2位となっており、やはり品目別にみても輸送機械工業の存在感の大きさが見て取れます。

 その他、電子部品や集積回路などが上昇した電子部品・デバイス工業、ボイラ・原動機や産業用ロボットなどが上昇したはん用・生産用・業務用機械工業など、多くの主要業種で前期比上昇という結果でした。

 

 

在庫循環図では「意図せざる在庫減局面」で前期から進捗

 平成28年10-12月期の鉱工業在庫指数は前期比マイナス3.1%と、3四半期連続の低下となりました。今期の在庫は107.5と、消費税率引上げ前の平成26年1-3月期(106.8)以来の低水準です。在庫は、平成26年1-3月期から2年ほどの間、上昇傾向が続いていましたが、平成28年4-6月期以降は明確に低下しています。

 

 

 生産の上昇と在庫の低下が進み、在庫循環図では7-9月期に「意図せざる在庫減局面」入りしていましたが、10-12月期はさらに在庫循環が進捗しています。

 

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