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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械工業の一時的、計画的減産によって、平成29年1月の鉱工業生産は低下。2月は、電子部品・デバイス工業と輸送機械工業中心に増産。3月は、ほぼ全業種が減産計画で、はん用・生産用・業務用機械工業の生産低下が目立つ。

製造工業予測指数 鉱工業指数

15業種中、12業種が生産低下、輸送機械工業の寄与が大

 平成29年1月の鉱工業生産は、前月比マイナス0.8%低下だった訳ですが、15業種のうち12業種が前月比低下となりました。

 生産低下への影響度、寄与が特に大きいのは、輸送機械工業でした。低下方向への寄与の半分は輸送機械工業でした。輸送機械工業以外では、医薬品を除く化学工業、はん用・生産用・業務用機械工業の低下寄与が大きくなっています。

 

 輸送機械工業では、新車やモデルチェンジ車の生産が一服している普通乗用車の生産低下が影響しています。これは、計画通りの減産です。そのほか、駆動伝導・操縦装置部品や自動車用エンジンの生産もそれに合わせて生産が低下しました。

 ただ、輸送機械工業の2月の生産計画は回復する計画となっていますので、1月の普通乗用車の減産などは、一時的なものと評価できます。

 

 化学工業では、美容液やファンデーションといった化粧品類の生産が大きく低下し、はん用・生産用・業務用機械工業ではコンベヤが大きく低下しました。これは、12月の生産が好調だったことからの反動的要素が大きいようです。

 

 他方、1月の生産に対して、上昇寄与となった業種は3業種ありましたが、特に生産上昇寄与が大きかったのは、電子部品・デ バイス工業でした。前月比5.7%上昇で、これで4か月連続の生産上昇です。メモリ用の半導体集積回路、中小型の液晶、そして小型カメラ用のCCDといっ たスマホ関連製品の出荷が好調で、生産も堅調な推移となっています(出荷前月比4.0%上昇、4か月連続)。

 

 1月の鉱工業生産の業種面での特徴を整理してみます。

 電子部品・デバイス工業の生産は、やはりスマホ等の情報デバイス向けの電子部品が昨年生産水準を超えて堅調に推移していま したが、普通乗用車等の予定通りの減産と、化学工業の化粧品やはん用・生産用・業務用機械工業のコンベヤ等の昨年12月好調分の剥落によって低下となりま した。

 

2月の生産計画では、全業種で1月の生産低下を補う勢い

 今年2月、3月の生産計画の業種的な動きを見てみます。

 2月の生産計画では、製造工業全体は前月比3.5%上昇で、11業種全てが1月に比べて生産を増やすという計画になっています。特に上昇寄与が大きいのは、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業となっています。

 電子部品・デバイス工業については、スマートフォンタブレット向けの部品生産に加えて、ゲーム機向けの引き合いも多くなっており、2月の生産も増産ということになります。

 輸送機械工業については、1月の減産分が回復するほか、操業日数が1月よりも増加する結果ということのようです。

 

3月の生産計画では、前年実績を下回る業種が散見される。

 3月の生産計画では、製造工業全体は前月比マイナス5.0%低下となっており、11業種のうち10業種が2月の生産計画から低下させるという計画になっています。3月の計画低下への寄与が大きいのは、はん用・生産用・業務用機械工業と電子部品・デバイス工業でした。

 3月の生産計画については、実績段階で下振れするケースが多い情報通信機械工業以外の10業種全てが2月比低下となってい ます。はん用・生産用・業務用機械工業や電気機械工業、情報通信機械工業など、翌月見込み段階で、前年同月実績を下回る業種が出始めており、相対的に生産 計画水準の高い輸送機械工業や電子部品・デバイス工業といった業種だけで先行きの生産水準を維持できるのか気になるところです。

 
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