経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

今年1月の鉱工業生産は、6か月ぶりの前月比低下。指数水準自体は相対的に高めを維持。2月の生産計画は上昇見込みだが、3月の減産の生産計画

鉱工業生産は、指数値は比較的高いものの、前月比低下

 平成29年1月の「生産」は、季節調整済指数99.8、前月比マイナス0.8%低下でした。1月は、昨年7月以来の6か月 ぶりの前月比低下となりました。前年同月比は、引き続きプラスを維持しており、平成28年平均をかなり上回っています。指数値99.8も、ここ数年の中で は、比較的高い値ですので、鉱工業生産水準自体は、それ程低下したということではありません。

 

 1月の鉱工業出荷は、指数値98.5、前月比マイナス0.4%低下でした。これで、鉱工業出荷は2か月連続前月比低下となりました。生産同様に、前年同月比プラスが維持されており、平成28年平均と比べても高い水準が維持されています。

 

 在庫は、前月比横ばいということで、その水準に大きな変化はありませんでした。水準的には、消費税率引上げ後に積み上がった在庫がなくなっている状態はそのままです。1月末の在庫循環の状況も引き続き「(意図せざる)在庫減局面」となります。

 

2月に1月の低下分は相殺されるが、3月は大きく減産計画

 2月初頭における今年2月、3月の生産計画ですが、2月については、前月比3.5%上昇を見込むという予想になっ ています。この予想に含まれる上方予測誤差を補正すると前月比1.1%上昇を中心とする0.1%~2.1%上昇という幅の中での変動になる可能性が高いと いう計算結果となりました。

 この2月の生産計画値そのままで計算すると、昨年2月の生産実績に比べて8.7%高い生産量になっています。1月調査にお ける2月見込みよりも、2月調査における計画値は0.6%上昇しています。これらを踏まえると、むしろ1月末~2月初段階の生産計画としては「強き」に なっているとも言えます。

 他方、3月の生産計画は、前月比、つまり2月の単純集計値からの比率で、マイナス5.0%低下と、季節調整後の生 産が大きく低下するという生産計画になっています。この計画段階の生産量は、昨年3月の生産実績に比べて1.5%のプラスではありますが、ここ数か月の前 年同月比プラス幅からすると、若干プラス幅が小さくなっています。

 3月の生産計画は、今年1月はもとより、昨年の11月、12月の季節調整済み生産実績を下回る生産計画となっています。

 

基調判断は、「持ち直しの動き」に据置きだが・・・

 1月までの鉱工業生産指数の動き、そして、生産予測調査の2月生産計画及びその補正値からすれば、1月の低下も2月の上昇で相殺されることとなり、鉱工業生産の状況は現状維持という様相です。

 よって、基調判断については、「持ち直しの動き」で据え置きたいと思います。

 ただし、3月の生産計画では、勢いに明瞭に変化が見られ、その実績がどうなるのか、慎重にみていく必要が出てきたものと思います。

 

 

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