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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械工業やはん用・生産用・業務用機械工業といった主要業種、資本財、耐久消費財といったウェイトの大きい最終需要財において、国内向け出荷が低下、輸出向け出荷が上昇というのが、平成28年12月の動き。;鉱工業出荷内訳表説明その3

鉱工業出荷内訳表

 平成28年12月の主要業種別の出荷、需要先用途別分類である財別の出荷の国内向け/輸出向け出荷の影響度を確認してみます。

 

主要4業種の出荷内訳

 まず業種別でいくと、輸送機械工業の出荷は前月比マイナス1.1%低下と4か月ぶりの前月比低下となりました。国 内向け出荷は前月比マイナス2.4%低下で、輸出向け出荷が前月比1.8%上昇と5か月連続の上昇でした。つまり、12月は、国内向け出荷の低下により、 輸送機械工業の出荷が低下していたことになります。

 はん用・生産用・業務用機械工業の出荷は前月比マイナス0.4%低下と4か月ぶりに前月比低下となりました。国内 向け出荷は前月比マイナス1.7%低下で、輸出向け出荷が前月比5.3%上昇と2か月連続上昇でした。12月のはん用・生産用・業務用機械工業は、国内向 け出荷の低下によって、出荷全体が微減となっていることになり、輸出向け出荷は健闘していることになります。

 電子部品・デバイス工業の出荷は前月比4.3%上昇と3か月連続の前月比上昇となりました。国内向け出荷は前月比 2.6%上昇で、輸出向け出荷が前月比10.6%上昇と大幅上昇でした。影響度(寄与度)を見ると、輸出向け出荷の上昇寄与が大きく、12月の電子部品・ デバイス工業は輸出によって出荷が伸びていました。

 化学工業の出荷は前月比1.3%上昇と2か月連続の前月比上昇となりました。国内向け出荷は前月比0.5%上昇、輸出向け 出荷が前月比4.2%上昇と4か月連続の上昇でした。影響度(寄与度)を見ると、輸出向け出荷の上昇寄与が大きく、12月の化学工業は輸出によって出荷が 伸びていました。

 このような主要4業種の国内向け/輸出向け出荷の寄与を見ると、各業種とも輸出向け出荷の上昇寄与は大きかったのですが、 同時に、輸送機械工業やはん用・生産用・業務用機械工業では国内向け出荷の低下も大きくなっており、業種によって、国内と輸出の寄与に差がある結果となり ました。

 

需要先用途別分類(財別)の出荷内訳

 需要用途別分類である財別の出荷のうち、生産財の内訳をみると、出荷全体では前月比1.3%上昇で、国内向け出荷 は前月比0.2%上昇、輸出向け出荷は前月比4.4%上昇と2か月連続の上昇でした。

 寄与としては、輸出向け出荷の影響が国内向け出荷の10倍近い大きさ になっており、12月の生産財出荷の伸びは、輸出向け出荷の伸びによるものであったことになります。生産財の国内向け出荷は比較的高い水準に達しています が、そこに生産財の輸出向け出荷の勢いが加わってくる様相となっています。

 資本財の出荷は前月比マイナス4.4%低下と5か月ぶりの前月比低下となりました。国内向け出荷は前月比マイナス 5.9%低下と大きめの低下となり、輸出向け出荷は前月比2.0%上昇と2か月連続の上昇でした。12月は、これまで好調であった国内向け出荷のマイナス 寄与によって、出荷全体が低下となった訳ですが、他方、輸出向け出荷が連続上昇となり、落ち込みを緩和しました。

 耐久消費財の出荷は前月比マイナス0.9%低下と2か月連続の前月比低下となりました。国内向け出荷は前月比マイナス 1.5%低下で2か月連続の低下、輸出向け出荷は前月比3.0%上昇と2か月ぶりの上昇となります。耐久消費財の出荷も、国内向け出荷の低下によって、前 月比マイナスとなっていたことになります。

 生産財は、国内向け、輸出向け共に前月比上昇となりましたが、最終需要財の中でウェイトの大きい資本財と耐久消費財は共に、国内向け出荷の低下を輸出向け出荷の伸びで補い切れず、前月比低下となっています。

 こう見ると、11月から出荷のけん引役が輸出向け出荷に変わりつつありましたが、12月は、特に最終需要財で、国内向け出荷の前月比低下幅が大きく、それを輸出向け出荷で補えなかった月ということになるかと思います。

 

 

◎結果概要のページ

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◎図表集スライドー

 

◎データ冊子

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170215_4.png

 

出荷内訳表の紹介

 

◎解析記事

 

 

◎解説ナレーション