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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸出向け出荷は、平成28年12月に2か月連続の上昇。平成27年1月以来のほぼ2年ぶりの高水準。電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷の回復が特徴。;鉱工業出荷内訳表説明その2

12月と第4四半期の輸出向け出荷の動き

 平成28年12月の輸出向け出荷は、指数値107.1、前月比3.1%上昇の2か月連続の上昇となりました。鉱工業出荷全 体の前月比マイナス0.4%低下に対して、国内向け出荷の前月比マイナス1.4%低下を、輸出向け出荷の上昇に補われて、出荷の低下度合いを和らげまし た。

 平成28年第4四半期の数値でみると、輸出向け出荷指数は指数値102.9、前期比5.5%上昇と2四半期連続の上昇とな りました。特に、第4四半期の前期比上昇幅は大きく、指数水準も比較的高くなっています。ここ数年では、平成27年第1四半期の輸出向け出荷の指数値 103.2が高いレベルですが、それに次ぐレベルに到達していました。

 月次の輸出向け出荷は、平成28年1月に100.7と高いレベルになりましたが、年前半の輸出向け出荷はあまり高い水準に はなりませんでした。とは言え、平成28年の11月103.9、12月107.1と、輸出向け出荷が高い水準となり、国内向け出荷の若干の低下を補いまし た。

 

生産財、最終需要財ともに輸出向け出荷は上昇

 輸出向け出荷の需要先別用途別分類(財別分類)では、生産財の輸出向け出荷は前月比4.4%上昇、最終需要財も前月比 5.2%上昇で、寄与的には、圧倒的に生産財の上昇寄与が大きくなっています。

 生産財の輸出向け出荷は2か月連続上昇しており、指数水準も110.4と平 成27年1月の112.0に次ぐ、ほぼ2年ぶりの高水準となっていました。生産財の中では、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業(部品類)といった分野 の上昇寄与が大きくなっています。

 最終需要財の中では、建設財を除く各財の輸出向け出荷が前月比上昇となっていました。影響度、寄与的には、資本財、耐久消費財非耐久消費財が同程度の大きさとなっていました。その意味では、12月の輸出向け出荷では、消費財の輸出向け出荷が良かったことになります。

 資本財の輸出向け出荷指数は2か月連続上昇となり、平成28年央に下がっていた指数水準も、年初の水準に戻ってき ています。耐久消費財の輸出向け出荷指数も11月は前月比低下でしたが、12月は2か月ぶりの前月比上昇で、指数値94.1となり、ここ3年間で最も高い 水準となっていました。

 輸出向けの最終需要財の中では、資本財と耐久消費財のウェイトが太宗を占めており、これらの2財が良いため、輸出向け出荷が好調となっています(最終需要財のウェイト773.94のうち、資本財391.34、耐久消費財295.53)。

 

輸出向け出荷は、幅広い業種で前月比プラス

 12月の輸出向け出荷の業種別の動きをみると、14業種中11業種が前月比上昇でした。特に、上昇寄与が大きかったのは、 電子部品・デバイス工業(前月比10.6%上昇)とはん用・生産用・業務用機械工業(前月比5.3%上昇)でした。

 電子部品・デバイス工業では半導体部品 や集積回路などの部品類、はん用・生産用・業務用機械工業では設備類の輸出向け出荷がけん引役でした。

 電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷は2か月連続上昇で、指数値も104.1と高いレベルとなっており、ほぼ2年ぶりの平成26年末から平成27年初頭に近いレベルに到達していました。平成28年前半の様相とは大きく異なる状態となっています。

 

中国を中心とするアジア向け出荷がけん引役

 12月の主要仕向け先別の輸出向け出荷の動きをみると、欧米向けの出荷指数は、前月比マイナスでしたが、中国を中心とするアジア向けの出荷指数の伸びに支えられて、輸出向け出荷指数は前月比プラスとなっています。

 アメリカ向け、欧州向けともに低下寄与ですが、欧州向け出荷の落ち込みの方が大きくなっています。

 アジア向けでは、 ASEAN向けも前月比上昇ですが、東アジア向けの上昇寄与が大きく、やはり中国向けの出荷指数の上昇寄与が突出して大きくなっており、輸出向け出荷の前 月比伸び3.1%のうち、中国向け出荷の寄与が2.27%ポイントと、かなりの部分を説明しています。

 
 

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◎図表集スライドー

 

◎データ冊子

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170215_3.png

 

出荷内訳表の紹介

 

◎解説記事

 

 

◎解説ナレーション