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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

昨年12月の第3次産業活動指数は、前月比マイナス0.4%低下と3か月ぶりの低下で、狭い範囲での動きが続く。平成28年通年では、前年比0.7%上昇で、年指数としては過去最高。

サービス産業活動は、「凪」の状態

 平成28年12月の第3次産業活動指数総合は、季節調整済指数103.8、前月比マイナス0.4%低下と3か月ぶりの前月比低下となりました。平成28年6月に指数値が103.9となってからの半年間、第3次産業活動指数は、指数値104を中心にプラス・マイナス0.2という狭い範囲での指数の推移となっていました。動きの小さい「凪」の状態が、半年続いています。

 平成28年10-12月期の指数値は104.0、前期比マイナス0.1%低下となりました。これは、4四半期ぶり、平成27年第4四半期以来の前期比低下となります。ただ、前期比低下幅は小幅で、四半期でも、第3次産業活動指数の動きは、月次の動きと同様に、ほぼ横ばいに近い状態です。

 平成28年の第3次産業活動指数は、前年比0.7%上昇となりました。平成27年、28年と2年連続で、サービス産業活動は上昇していました。指数値103.9は、現在の平成22年基準指数では、平成20年(2008年)の103.8を超えて、最高値になりました。

 平成27年第4四半期には若干の落ち込みがあったものの、平成28年の年初から平成27年平均を若干上回るレベルから始まり、5月には大きな低下がありつつも、年前半には、第3次産業活動指数は順調に上昇してきました。

 ただ、四半期、月次の推移から分かるように、年の後半は横ばい推移になっていました。

 平成28年は年前半と年後半で、第3次産業活動指数の動きには、大分違いがあったようです。

 

対事業所サービスは、3か月ぶりに前月比低下

 第3次産業活動指数は、大きく「広義対個人サービス」と「広義対事業所サービス」に分けることができます。

 12月は、対個人サービス活動指数は、指数値104.7、前月比マイナス0.1%低下と2か月連続の前月比低下でした。平成28年10月の指数値が104.9となり、そこから緩やかに低下している状態です。

 この対個人サービスの動きを四半期でみると、平成28年第4四半期の指数値は104.8、前期比0.3%上昇と2期連続の前期比上昇となりました。

 ただ、平成28年第2四半期に前期比マイナス0.8%低下と大きめの前期比低下があり、そこからの2期連続上昇であるため、前年同期比は、3期連続のマイナスで、水準としてはあまり高くない状態です。

 

 他方、12月の対事業所サービス活動指数は、指数値103.3、前月比マイナス0.9%低下と3か月ぶりの前月比低下となりました。

 対事業所サービスは上下動が大きいのですが、前年同月比は21か月連続でプラスとなっており、水準は着実に上昇しています。対事業所サービスの動きを四半期でみると、平成28年第4四半期の指数値は103.6、前期比横ばいとなりました。この103.6という指数水準は、実はいわゆるリーマンショックの発生によって指数値が急落した平成21年第1四半期以降の四半期データとしては、最高値となっています。

 12月だけみると、対事業所サービスが落ち込んだようにも見えますが、四半期ベースでみて分かるように、水準は比較的高めとなっています。

 平成28年通年でみると、対個人サービスは前年比マイナス0.1%低下、対事業所サービスは前年比1.4%上昇と好対照の結果となりました。

 

卸売業、情報通信業、小売業が低下。他方、娯楽業は上昇

 12月の第3次産業活動指数を業種別にみると、11業種のうち、7業種が前月比低下、3業種が前月比上昇で、「運輸業,郵便業」の1業種が横ばいでした。

 低下寄与が大きかった業種は、卸売業、情報通信業、小売業の3業種でした。上昇業種は、生活娯楽関連サービス、事業者向け関連サービス、そして不動産業ですが、特に上昇寄与が大きかったのは、11月に低下寄与が大きかった生活娯楽関連サービスでした。上昇寄与2位の事業者向け関連サービスの5倍の寄与となっており、11月とは逆に生活娯楽関連サービスの「一人勝ち」という様相でした。

 

基調判断は、「横ばい」で据置き

 こういった第3次産業活動指数の大まかな動きを踏まえ、基調判断は「横ばい」に据置きとします。ここのところ、各月の指数が狭いレンジで動いているだけではなく、3か月移動平均も104.1、104.0というレンジでの推移が5か月続いており、指数水準の基調的な動きは、小さい変動幅の中での推移となっており、文字通り「横ばい」が続いています。

 

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