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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

鉱工業出荷は前月比低下だったが、鉱工業生産は5か月連続の前月比マイナスなし。在庫循環も進捗しており、今年1、2月の生産計画もこの水準の維持又は若干の上昇が想定される結果。

製造工業予測指数 鉱工業指数

鉱工業生産は、5か月連続で前月比低下なし

 平成28年12月の「生産」は、季節調整済指数100.4、前月比0.5%と2か月連続上昇でした。これで、平成28年10月の横ばいを挟んで、5か月間前月比マイナスがない状態が続いています。最近の鉱工業生産の前月比連続上昇の記録は、平成25年9月から翌年1月までの5か月連続上昇なのですが、今回の5か月連続前月比マイナスなしというのは、それ以来の記録となります。

 指数値100.4というのは、平成27年1月の100.9以来の高い指数値で、消費税率引き上げ後、平成26年5月以降で2番目に高いレベルです。平成25年中の生産指数の値は、概ねこの12月の指数水準を下回っていますので、本格的に消費税率引上げ前の生産水準に戻ってきたと言えるでしょう。

 この12月速報で計算すると平成28年の指数値は97.6で、残念ながら前年比マイナス0.2%低下となりました。12か月のうち7か月が前年同月比マイナスで、半分以上の月で前年水準を上回れませんでした。平成27年の落ち込みが大きく、平成28年初の水準が低くなっていましたので、平成28年後半の勢いだけでは、前年水準を上回れなかったのは、致し方ないのかもしれません。

 とはいえ、昨年第4四半期の鉱工業生産は、前期比2.0%上昇と3四半期連続の前期比上昇、5か月連続で前月比マイナスなしの元で、2か月連続前月比上昇となっていますので、昨年後半の鉱工業生産には勢いがあったことも確かです。

鉱工業出荷は、小幅な低下

 12月の出荷は、指数値99.0、前月比マイナス0.3%低下と4か月ぶりの前月比低下となりました。

平成28年の第4四半期の鉱工業出荷は、前期比3.5%上昇で、前期比上昇も3期連続ですが、前期比上昇幅が大きくなり、10四半期ぶりに、前年同期水準を上回りました。

 ただ、生産同様、平成27年後半の落ち込みが大きく、平成28年当初の出荷水準が低くなっていました。そのため、平成28年後半の出荷の勢いの回復だけでは、前年比上昇には及ばず、平成28年の鉱工業出荷は前年比マイナス0.8%低下に留まりました。

在庫循環も進展

 12月は生産増、出荷減であったため、12月単月の在庫は前月比0.2%上昇ではありました。とはいえ、その上昇幅は限定的であり、前期末比ではマイナス3.4%低下と3四半期連続の低下ですし、前年末比ではマイナス5.0%低下と3年ぶりの低下となっています。大きな方向としては、在庫水準が低下していることに変わりはありません。

 在庫循環図を見ても、平成28年第4四半期の状況は、第3四半期に続いて「意図せざる在庫減局面」であり、昨年の第3四半期末から更に在庫循環が進んでいます。

今年1、2月の生産は、水準維持又は若干の上昇

 今年に入っての生産計画に関する予測調査の結果でも、昨年12月の生産水準が維持される、又は若干の上昇が見込まれているという結果となっています。

 今年1月実施の予測調査の結果は、調査結果そのままでは前月比3.0%上昇ですが、傾向的な過大予測バイアスを補正すると、前月比0.5%上昇という計算結果となっています。

 2月の生産計画は、補正なしで1月比0.8%上昇となります。1月の生産実績がこの生産計画から多少低下すること及び生産計画は下方修正されることを踏まえれば、2月も生産水準が維持され、場合によっては、前月比上昇となる可能性もあるといった評価になるものと思われます。

基調判断は「持ち直しの動き」で据え置き

 仮に1、2月ともに生産が前月比上昇となれば、昨年11月から4か月連続の生産上昇、7か月連続の生産前月比マイナスなしということになりますので、大分良い状態ということになります。平成28年1月、2月の実績との比較でも、今年の1月は5.7%、2月は8.0%と前年同月実績を上回った生産計画となっています。

 ただ、その上昇の勢いは、昨年末の勢いからは少し落ち着いたものになるようです。

 このような指数の結果でありますので、12月の鉱工業生産の基調判断については、「持ち直しの動き」で据え置きとしたいと思います。

 

◎結果概要ページ

www.meti.go.jp

 

 ◎図表集スライドショー

 

 

◎5分間ナレーション解説

 

 ◎データPDF

 

 

◎結果解説

 

 

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/kako/20170201_1.png

 

 

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