経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

指標概説:平成28年11月の第3次産業活動指数は、4か月ぶりに前月比0.2%上昇。対事業所サービスは堅調。対個人サービスは、ゲームソフトなどが良かったものの、娯楽業などを中心に振るわず、全体の重石になっている。

 平成28年11月の第3次産業活動指数総合は、季節調整済指数104.1、前月比0.2%上昇と4か月ぶりの前月比上昇となりました。ただ、「4か月ぶり」の上昇とは言っても、8月と10月は前月比横ばいで、前月比低下となったのは9月だけです。つまり、低下傾向にあった第3次総合の指数が、この11月に上昇方向に転換したということではなくて、横ばい推移の中で少し上昇したということかと思います。

情報通信業、卸売業、「金融業,保険業」が好調業種

 第3次産業活動指数の11大分類業種のうち、11月は、6業種が前月比上昇、5業種が前月比低下でした。

 前月比上昇業種6業種のうち、影響度が大きいのが上位3業種の情報通信業、卸売業、「金融業,保険業」の3業種でした。

 個々の業種の状況をみると、情報通信業では、多くの内訳が安定的に推移する中で、人気タイトルが発売されたゲームソフトが好調だったことにより、また、「金融業,保険業」では、いわゆるトランプ相場で株式取引が活況だったことにより、2か月連続での前月比上昇となりました。また、これら2業種の上昇と、卸売業が3か月ぶりに上昇に転じたことが主因となって、サービス産業全体を押し上げていました。

 他方、低下寄与が最も大きかった業種は、生活娯楽関連サービスで、指数値96.1、前月比マイナス2.5%低下と2か月連続の低下でした。この1業種の低下寄与だけで、他の低下4業種の低下寄与を合計したものの2倍となっていました。11月のサービス産業の低下は、生活娯楽関連サービスの低下によるものと言えます。

対事業所サービスは堅調、対個人サービスには停滞感

 11月の第3次産業活動指数の前月比上昇を、対個人と対事業所の寄与に分けると、対事業所サービスの上昇寄与ということになります。

 平成28年の11か月間のうち、第3次産業全体が前月比プラスとなったのは6回でしたが、その6回のうち、1、4、6、7、11月の5回は対事業所サービスのプラス寄与によるものでした。やはり、平成28年は通年で、対事業所サービスの堅調さに支えられていたようです。

インフラ型サービス活動指数は、2か月連続上昇

 第3次産業活動指数を「インフラ型」、「財の取引仲介型」、「生活関連型」に分けた形態別指数をみると、11月は「生活関連型」指数が2か月連続の低下となる一方、「インフラ型」指数が2か月連続の前月比上昇となっており、「生活関連」と「インフラ」の動きの違いが鮮明になってきています。

基調判断は、「横ばい」に

 このように、生活娯楽関連サービスを中心に対個人サービスが振るわなかった11月の第3次産業活動指数ですが、その基調判断については「横ばい」に修正します。

 ここのところ、各月の指数が狭いレンジで動いているだけではなく、3か月移動平均も104.1、104.0というレンジでの推移が4か月続いており、指数水準の基調的な動きは、小さい変動幅の中での推移となっています。そこで、10月までの基調判断を「一進一退」としていましたが、サービス産業の活動水準が「凪の状態」という意味で、「横ばい」に修正したいと思います。

 基調判断としての上方修正、下方修正したということではありませんが、個人向けサービスの動きなどをみると、先行きの見通しが利きにくくなっています。

 

最新結果の概要|第3次産業活動指数|経済産業省

 

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