経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

指標概説:平成28年Ⅲ期のグローバル出荷指数は、3期ぶりに前期比0.3%上昇。国内出荷の上昇によってグローバル出荷が上昇。前期比低下の海外出荷のうち、北米現地法人の出荷は前期比上昇。

 平成28年Ⅲ期のグローバル出荷指数(季節調整済)は、指数値103.5、前期比0.3%の上昇となりました。グローバル出荷指数の前期上昇は3期ぶりとなります。リーマンショック後のグローバル出荷指数のピークは、平成27年Ⅰ期の105.4で、平成28年Ⅲ期の指数値は、そこからすると2%弱の低下となっています。

 平成27年Ⅰ期に引き続く2四半期は前期比マイナスで、平成27年Ⅳ期は3期ぶりに前期比上昇となったものの、そこから再び2四半期連続の前期比低下となりました。

平成28年Ⅲ期は前期比上昇とはなったものの、ここ2年弱の期間のグローバル出荷指数の推移は、軟調な動きとなっています。

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めずらしく、国内出荷の寄与だけで、グローバル出荷が上昇

 

 さて、内訳をみると、日本企業の海外生産拠点からの出荷である海外出荷指数(季節調整済)は、指数値128.2、前期比マイナス0.5%と2期ぶりに低下となりました。また、日本国内の生産拠点からの出荷である国内出荷指数(季節調整済)は、指数値95.7、前期比0.6%と3期ぶりに前期比上昇となりました。

 当期は、グローバル出荷指数の前期比上昇に対し、国内出荷だけが上昇寄与となっており、海外出荷は低下寄与となりました。海外出荷の上昇寄与がなく、国内出荷の寄与だけでグローバル出荷が上昇することは非常に珍しく、平成25年Ⅲ期以来、ほぼ3年ぶりとなります。

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地域的には北米の現地法人のみが活動を上昇させていた

 地域別海外出荷指数の推移をみると、平成28年Ⅲ期は、北米指数だけが前期比上昇となっています。北米指数は、基準年である平成22年から6割近い伸びとなっており、中国指数が2割強の伸び、ASEAN4指数や「それ以外の地域」指数が2割も伸びていないことと好対照となっています。

 海外出荷指数の地域別構成では、北米が30.9%を占めるようになっており、中国が20.2%の構成比を維持してはいるものの、日系製造業の海外現地法人の「伸び」という意味という意味では、北米一強という状態になっています。

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 平成28年Ⅲ期のグローバル出荷指数(国内出荷と海外出荷)の前期比0.3%上昇に対して、国内出荷の上昇寄与0.4%ポイントで、北米からの海外出荷の上昇寄与も0.3%ポイントとなっていますので、当期の日系製造業のグローバル出荷の特徴は、日本国内の生産拠点と、北米の現地法人の拠点の「復調」ということができるでしょう。

 

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◎ミニ経済分析のページ

グローバル出荷指数(平成22年基準)について(平成28年Ⅲ期(第3四半期))|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎5分間ナレーション解説

 

◎スライドショー

 

 

◎過去のグローバル出荷指数についての資料は、こちらです。

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より詳細な説明エントリーは、こちら。

 

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