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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成28年9月の全産業活動指数は4か月連続の上昇、四半期でも7~9月期は2四半期連続の上昇と堅調に推移

経済解析室ニュース 建設業活動指数 全産業活動指数

 平成28年9月の全産業活動指数は、指数値103.5、前月比0.2%と4か月連続の上昇となりました。全産業活動指数は、今年前半こそ月ごとに上下動しましたが、6月に大きめの上昇となった後、ここ3か月間連続で前月比0.2%と小幅ながら安定的な上昇を続けています。指数水準をみても、今月の指数値を上回るのは、消費税率引上げ直前の平成26年3月と1月、リーマン・ショック時の平成20年10月以前だけであり、高いレベルにあると言えます。

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 9月の結果を産業別にみると、第3次産業活動(サービス産業活動)が小幅に低下したものの、建設業活動と鉱工業生産が上昇し全産業活動をプラスに押し上げました。

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 建設業活動指数では、4か月連続の前月比上昇が8月に途切れたものの、9月には前月比2.0%と再び上昇に転じました。指数値114.4は、公共工事の増加や消費税率引上げ前の民間住宅の需要拡大などにより、ここ数年のピークであった平成25年11月の114.5にほぼ並ぶ水準です。

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 内訳をみると主力の公共土木、民間住宅をはじめ全ての系列が上昇となりました。公共土木は前月の落ち込みからの上昇と反動的な面がありそうですが、民間住宅は4か月連続の上昇、横ばいを挟んで9か月マイナスがない状態と好調が続いています。

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 鉱工業生産は、8月のけん引役だった情報通信機械工業などが反動減となったものの、輸送機械工業やはん用・生産用・業務用機械工業が上昇し、前月比0.6%と2か月連続の上昇となりました。
 他方、サービス産業活動は、前月比マイナス0.1%と4か月ぶりの低下となりましたが、内訳の11業種中低下したのは卸売業、情報通信業など3業種に留まりサービス産業全体の低下ということではありませんでした。

 

 今回の結果を踏まえた平成28年7~9月期の全産業活動指数は、指数値103.3、前期比0.6%と2四半期連続の上昇となりました。

 全産業活動指数は、昨年4~6月期から今年1~3月期まで、前期比低下ないし横ばいの状態が続きやや停滞感がありましたが、前期4~6月期に5四半期ぶりに上昇に転じ、今期も上昇となりました。産業別にみても、今期は内訳の3つの産業がそろって上昇となっています。サービス産業と建設業がそれぞれ3四半期連続の上昇と引き続き堅調に推移する中、前々期の低下から前期小幅上昇に転じた鉱工業生産でも、今年第3四半期には上昇幅を拡大させました。これらの結果、第3四半期の全産業活動の前期比上昇幅も、第2四半期に比べ、やや拡大する結果となりました。

 

 平成28年9月の全産業活動は、建設業活動と鉱工業生産のけん引により、4か月連続の前月比上昇、四半期でみても2四半期連続の上昇となりました。これにより指数水準も消費税率引上げ後、最も高い水準となっています。全産業活動は年前半に一進一退の状態が続いていましたが、足下では堅調な推移となっています。

 

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◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

◎公表データ資料