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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ゴルフ界では史上最年少女子プロが誕生。では、ゴルフ場に若者は増えているのでしょうか?

ひと言解説 個人サービス 個人消費 スポーツ産業活動指数

 2016年10月、ゴルフの日本女子オープンで、史上初のアマチュア優勝を果たした畑岡奈紗選手がプロ転向を表明し、ツアー史上最年少となる17歳の女子プロが誕生しました。ゴルフ界では若手選手の活躍が目立っていますが、ゴルフ場に若者は増えているのでしょうか。
 今回はゴルフ場に焦点を当て、ゴルフ場活動指数の動向やゴルフ場の稼働状況、年齢別のゴルフプレー回数の推移や構成比等について、様々な統計を用いながら確認してみたいと思います。

 まず、経済産業省の第3次産業活動指数(2010年=100)で、2010年以降のゴルフ場活動指数の推移を見てみると、東日本大震災が発生した2011年に低下したものの、2012年以降は緩やかな上昇傾向となっています。
 ゴルフ場活動指数は、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査のゴルフ場利用者数に基づき作成されています。

 そこで、この利用者数の内訳の数字を用いて、ゴルフ場の曜日活動指数を試算してみると、2010年から2015年にかけてのゴルフ場活動指数の上昇には、「平日」活動指数の伸びが大きく影響を及ぼしており、ゴルフ場では「土・日・祝日」に比べ、「平日」活動指数が伸びていることがわかります。ちなみに、2015年のゴルフ場利用者数は平日が約531万人、土・日・祝日が約434万人となっています。

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 特定サービス産業動態統計調査では、ゴルフ場の営業ホール数も公表しています。そこで、この営業ホール数をゴルフ場の能力(キャパシティ)として、第3次産業活動指数のゴルフ場活動指数との比から稼働率指数を試算してみると、ゴルフ場では、能力(キャパシティ)を低下させつつ、稼働率を上昇させていることが確認できます。

 

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 次に、総務省の家計調査(二人以上世帯)で、2010年以降の世帯主の年齢階級別ゴルフプレーの回数の推移を見てみると、世帯主が20歳代、30歳代の利用回数が少なく伸び悩む一方、60歳代、70歳以上は利用回数が多く、70歳以上の利用回数は増加傾向にあります。2015年の利用者数全体に占める頻度の構成をみると、60歳代と70歳以上で約8割を占めています。

 ゴルフ場は平日を中心に活発化し、稼働率が上昇していますが、ゴルフ場の若者は増えていないようです。フィットネスクラブの活動指数も、高齢者の健康志向に支えられているのですが、ゴルフ場においても、高齢者の消費意欲に支えられているという構図があるようです。

 

 

◎ひと言解説の一覧表

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