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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2016年第2四半期の「グローバル化比率」をみると、出荷の海外比率は3割を超え、過去最高、販売先の海外比率も4割越えだが、前期よりも低下していた。

 日本の製造業のグローバル化の進展具合を見るべく、グローバル出荷指数を用いて、出荷海外比率や課意外市場比率といった、「グローバル化比率」を、グローバル出荷指数を用いて算出することができます。

 出荷海外比率:グローバル出荷に占める海外拠点からの出荷の比率
 海外市場比率:グローバル出荷のうち、海外市場向けに出荷される比率
 逆輸入比率 :日本の輸入のうち、日系海外現地法人が日本向けに出荷したものの比率

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 平成28年Ⅱ期の出荷海外比率は31.0%、海外市場比率は42.2%でした。
 この出荷海外比率を昨年同期と比較すると、やはり上昇していますが、その上昇要因は、海外要因(海外出荷の増加)というよりは、国内要因(国内出荷の減少)によるものでした。出荷海外比率の前年同期変化に対して、国内要因の寄与が大きくなるというのは、昨年までとは違う動きで、平成28年Ⅰ期からの特徴です。海外出荷指数の前年からの伸びが少し停滞している一方で、国内出荷の減少の影響が相対的に大きくなっています。

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 さて、グローバル化比率の四半期の経時的変化を見るために、グローバル比率の各系列に季節調整を施し、その推移を確認してみます。

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 まず出荷海外比率ですが、平成28年Ⅱ期の出荷海外比率は過去最高となっています。平成23年の東日本大震災やタイの大洪水の影響で、日系の製造業の生産、出荷にも大きな影響が出て、出荷海外比率の動きがイレギュラーな動きとはなっていますが、その期間を除けば、安定的に上昇推移となっています。

 

 海外市場比率については、過去最高となった平成28年Ⅰ期からは若干低下しています。海外市場比率も、出荷海外比率と同様に、平成23年に少し低下していますが、安定的に上昇推移です。平成25年後半に若干に海外市場比率が低下しますが、これは消費税率引き上げに向けて駆け込み需要が発生し、国内拠点のみならす,海外拠点からの出荷も一時的に日本向けに振り向けられたことによるものです。
 平成28年Ⅱ期の海外市場比率は前期より低下となっていますが、ここには、日本からの輸出向け出荷が前期比低下となったことが影響しています。また、海外出荷指数自体の伸びも限定的であり、北米地域に立地する現地法人の出荷指数は大きく低下していましたので、こういった点も、海外市場比率の低下に影響しているものと思われます。

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 グローバル化比率を業種別にみると、輸送機械工業の出荷海外比率、海外市場比率が、他の主要業種の比率に比べて、一頭地飛び抜けて推移しています。ただ、海外市場比率ついては、やはり輸送機械工業が多く立地する北米地域の現地法人の活動が低下しており、その影響で輸送機械工業の海外市場比率が低下しているのが、目につきます。
 
 さて最後に逆輸入比率です。

 逆輸入比率は平成27年Ⅱ期以降、低下傾向の推移となっていましたが、平成28年Ⅱ期については前期よりも上昇していました。主要業種の中でも、この1年半ほどの期間、逆輸入比率が低下している輸送機械工業を除く、3業種の逆輸入比率が上昇していました。この3業種については、平成28年Ⅱ期に輸入自体が低下していることが影響しています。

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 輸送機械工業では、日本市場も含めた地産地消化ーそれは日本市場に限定していえば「日本回帰(日本で需要されるものは日本で作る)」ーが進行しているのかも知れません。

 

 

 ◎ミニ経済分析のページ

グローバル出荷指数(平成22年基準)について(平成28年Ⅱ期(第2四半期))|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎スライドショー

 

◎PDFダウンロード

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini062j.pdf

 

◎過去のグローバル出荷指数についての資料は、こちらです。

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