経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

グローバル出荷全体の変化に対する電気機械工業の低下寄与が目立った。これは、国内出荷の低迷によるもの。全体に対して上昇寄与の輸送機械工業は、海外出荷というよりも国内出荷が貢献。

 平成28年Ⅱ期のグローバル出荷指数、海外出荷指数、国内出荷指数のそれぞれの動きを主要4業種、輸送機械工業、電気機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業に分けて見ていきたいと思います。なお、電気機械工業は、狭義の電気機械工業に情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業を合計したものですので、鉱工業指数などと対比される場合には、ご注意ください。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028145455p:plain

 まずグローバル出荷指数の業種別の動きですが、主要業種のうち、輸送機械工業は前期比1.1%上昇、はん用・生産用・業務用機械工業は前期比1.5%上昇、化学工業は前期比0.1%上昇でした。平成28年に入ってグローバル出荷が目立って低下している電気機械工業は前期比マイナス2.9%低下でした。

 グローバル出荷の前期比変化に対する寄与では、輸送機械工業が2期ぶりに前期比0.3%ポイントと最も大きな上昇寄与を見せました。他方、電気機械工業は2期連続の低下寄与でした。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028145812p:plain

 

 海外現地法人の活動をあらわす海外出荷指数では、主要業種のうち、輸送機械工業は前月比0.1%上昇、電気機械工業は前期比1.0%上昇、はん用・生産用・業務用機械工業は前期比1.3%上昇でした。他方、化学工業は前期比マイナス1.7%低下と、主要4業種の中では唯一、海外出荷が前期比低下となっていました。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028145838p:plain


 海外出荷の前月比0.4%上昇に対する寄与では、電気機械工業が前期比0.2%ポイントと最も大きな上昇寄与で、はん用・生産用・業務用機械工業の倍ほどの上昇寄与となっていました。小幅な動きとなった平成28年Ⅱ期の海外出荷では、「それ以外の業種計」のプラス寄与が大きくなっており、輸送機械工業の上昇寄与は非常に小さく、主要4業種の寄与は小さなものとなりました。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028145855p:plain

 

 

 国内出荷については、輸送機械工業は前期比1.9%上昇、はん用・生産用・業務用機械工業は前期比1.5%上昇、化学工業が前期比0.7%上昇でした。しかし、電気機械工業の国内出荷は前期比マイナス4.7%低下と大きく低下しました。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028145949p:plain

 

 前期比横ばいのグローバル出荷指数の中では、電気機械工業の前期比低下が目立ちましたが、この電気機械工業の低下寄与は、国内出荷の低迷によるものでした。他方、グローバル出荷の変化に対してプラス寄与の最も大きかった輸送機械工業では、海外出荷の前期比上昇は限定的であり、国内出荷の回復が寄与していました。

 

 ◎ミニ経済分析のページ

グローバル出荷指数(平成22年基準)について(平成28年Ⅱ期(第2四半期))|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎スライドショー

 

◎PDFダウンロード

http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini062j.pdf

 

◎過去のグローバル出荷指数についての資料は、こちらです。

f:id:keizaikaisekiroom:20161028140846p:plain

 

f:id:keizaikaisekiroom:20161028152816p:plain