経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

秋、そろそろ医療関連の動きが活発になる季節

  これまでに誰もが一度は医療機関を受診したことがあるかと思います。
 「平成24年経済センサス-活動調査」(総務省経済産業省)によると、病院は7,797箇所、一般診療所は78,390箇所、歯科診療所は63,692箇所、老人福祉・介護事業の施設は67,925箇所あるとのことです。その施設で働く人も、600万人を超えています。

 「医療,福祉」が全産業活動指数に占めるウェイトを計算すると、9%程を占めることになり、鉱工業全体21%のほぼ半分ですので、一大産業と言えるでしょう(同じ計算をすると、輸送機械工業のウェイトは、4%程です)。

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  これらの医療機関で提供されるサービス活動量を指標化している「医療,福祉」活動指数から、いろいろな事が分かりますが、今回は、特徴的な動きを示す医療業(病院・一般診療所)の季節パターンを見てみます。

 医療業と病院・一般診療所の季節パターンをあらわす季節指数は、毎年3月に一番高い山が来て、10月にも確実に山が現れます。7月のように季節指数の値が高い月もありますが、毎年前後の月より値が高いということではありません。

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 なぜ、10月になると医療業の活動指数が高くなるのでしょうか?
 もちろん10月、季節の変わり目ということで具合が悪くなる人もいるかとは思いますが、季節指数が高くなる背景としては、例年12~3月のインフルエンザ流行に向けて、10月から予防接種を受ける人が増えるということがあるものと思われます。

 ということで、ワクチン類の生産と出荷を見てみると、案の定、10月が生産のピークになっていました。ワクチンは接種して2週後から5か月程度効果があるとされていますので、流行期の感染を避けたい方が、早めに10月から医療機関で予防注射をするというのも頷けるかと思います。

 

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 一大産業となっている「医療,福祉」の活動指数の動きの背景には、やはり人の健康な生活を送りたいという願いがあるということの一旦を、指数の動きが見せてくれるという好例かと思います。

 

 

◎ひと言解説の一覧表

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