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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

7月の全産業活動指数はサービス産業と建設業活動の上昇により2か月連続の上昇。指数水準も消費税率引上げ後の最高値に並ぶ。

全産業活動指数

 平成28年7月の全産業活動指数は、指数値103.2、前月比0.3%の上昇となりました。5月にマイナス1.3%と大き く低下した後、6月1.0%、7月0.3%と2か月連続の上昇となり、指数水準も、低下前の4月の103.2に並びました。この指数水準を上回るのは、消 費税率引上げ前の平成26年1~3月、さらに遡るとリーマン・ショック期の平成20年10月以前だけですので平時としては高い水準といえます。

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 7月の結果を産業別にみると、鉱工業生産は低下となりましたが、第3次産業活動(サービス産業活動)と建設業活動が上昇し全産業活動をプラスに押し上げました。

 サービス産業活動は前月比0.3%と2か月連続の上昇となりました。6月 の英国EU離脱騒動が落ち着き、経済対策・金融政策への期待などから株式市場が安定を取り戻した「金融業,保険業」、ホームセンターや飲食料品、燃料など 日常的な買い物が回復した小売業などが上昇寄与の大きい業種でした。

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 建設業活動は、前月比2.0%と4か月連続の上昇とこのところ堅調な推移が続いて います。

 指数水準も114.2と、公共工事の増加や消費税率引上げ前の民間住宅の需要拡大などにより平成25年11月に記録した114.5に次いで二番目 に高い水準となっています。

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 内訳をみると今月は全ての業種が上昇しており、特に主力の公共・土木が前月比2.6%と4か月連続上昇、民間・土木も前月比 7.0%上昇と今月は土木工事が公共、民間ともに好調でした。

 そのほか、民間・建築住宅も前月比1.0%上昇と横ばいを挟んで7か月間マイナスがない状況 と、こちらも堅調に推移しています。

 

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 他方、鉱工業生産は前月比マイナス0.4%低下と小幅ではありますが2か月ぶりの 低下となりました。前月6月にコーヒー・茶系飲料の生産が大きく上昇した食料品・たばこ工業やはん用・生産用・業務用機械工業が反動減となり低下に寄与し ました。一方、上昇に寄与した業種の多くは2か月連続上昇と堅調な推移となっており、鉱工業生産全体でみると、6月が大きめの上昇幅(前月比2.3%)で あった割には7月の低下幅は限定的だったといえます。

 平成28年7月の全産業活動は、サービス産業活動と建設業活動の上昇により、2か月連続の前月比上昇となりました。指数水準も消費税率引上げ後最も高い指数水準に並んだ状況であり、7月の全産業活動は方向感、水準ともに良好な結果となりました。

 

◎データPDF

 
 
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/images/b2010_201607j.png 

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