経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

ネットショッピングとともに増加するクレジットカード決済;多様化する決済手段;現金取引から決済サービスへ(その1)

 最近では、フィンテックビットコイン、ブロックチェーンといった言葉を新聞や雑誌などで見たり聞いたりするようになりました。これらの言葉は、情報通信技術を活用した「決済」の技術革新に関連しています。

 「決済」は、経済活動を支えるインフラ的サービスビジネスです。

 そこで、第3次産業活動指数(サービス産業活動指数)や関連統計を用いて、特に、個人の決済手段として代表的なクレジットカードとICカード(電子マネー)、そして情報処理業務の中の決済業務についてのデータを概観しました。

 

 近年、第3次産業活動指数の内訳である金融業の指数は、サービス全体に比べて顕著に上昇しています。これを牽引しているのが、クレジットカード業となります。

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 クレジットカードは、個人が現金以外で行う代表的な決済手段として、今やすっかり定着しています。クレジットカード業は、一括払いやリボ払いなどの販売信用業務とカードキャッシングの消費者金融業務とにわけられます。クレジットカード取引では、消費者金融業務は低迷していますが、販売信用業務が上昇傾向で推移し、クレジットカード業の上昇を牽引しています。f:id:keizaikaisekiroom:20160822114906p:plain

  小売業販売額と比べてみても、この10年で小売業が6兆円増加しているのに対し、クレジットカードの販売信用業務は21兆円増となっており、クレジットカードの使用が着実に増えているのが分かります。

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 こうしたクレジットカード利用の増加には、クレジットカードを主な決済手段とするネットショッピングへの支出が増加していることも一役買っています。1世帯当たりのインターネットを利用した支出は年々増加しており、この10年で3.5倍と大きく伸びています。

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 名目個人消費額に対するクレジットカードによる決済額の割合は1割を超えており、そして少しずつですが毎年増加しています。ネット社会の進化とともに、クレジットカードの利用は、さらに進んで行くものと思われます。

 次のエントリーでは、新しい決済手段であるICカード電子マネー)についてのデータを見てみたいと思います。

 

 

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◎ミニ経済分析のページ

多様化する決済手段;現金取引から決済サービスへ

 

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◎ミニ経済分析の一覧表

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