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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

6月の全産業活動指数は2か月ぶりの上昇。平成28年第2四半期では5四半期ぶりの上昇で、足踏み状態から少し回復

全産業活動指数

 平成28年6月の全産業活動指数は、指数値102.9、前月比1.0%と2か月ぶりの上昇となりました。依然上昇・低下を 繰り返す状態が続いていますが、指数水準は、消費税率引上げ後最も高い今年4月の103.2やそれに次ぐ昨年10月の103.0に近く近時では比較的高い レベルとなりました。

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 6月の結果を産業別にみると、上昇に寄与したのは第3次産業活動(サービス産業活動)と鉱工業生産でした。上昇寄与はそれぞれ0.58%ポイント、0.45%ポイントと大きめで、今月はこの2つが全産業を押し上げました。

 サービス産業活動は、スポーツ関連が好調だった生活娯楽関連サービスや鉱 工業出荷の好調等により卸売業などが上昇し、前月比0.8%と2か月ぶりの上昇となりました。

 鉱工業生産は、定期修理明けの生産再開や化粧品類の秋物生産 が増えた化学工業、普通乗用車の生産が増えた輸送機械工業などが上昇し、前月比2.3%と2か月ぶりの上昇となりました。 ただ両者とも、前月やや大きな低 下となっていましたので今月の上昇は反動的な面もありそうです。

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 建設業活動は、前月比マイナス0.1%と3か月ぶりの低下となりました。内訳業種 をみると、主力の民間建築・住宅(前月比1.6%上昇)や公共・土木(前月比0.2%上昇)が引き続き堅調だったものの、公共・建築が前月比マイナス 5.5%とやや大きく低下(年度明け以降3か月連続低下と低調)したことから、建設業活動全体では小幅低下となりました。

 

 全産業活動指数の平成28年4~6月期は、指数値102.7、前期比 0.4%の上昇となりました。全産業活動は、昨年1~3月期に0.9%上昇して以降、前期比低下が2回、横ばいが2回とやや弱い動きが続いていましたが、 今期は5四半期ぶりに前期比上昇となり、指数水準も102.7と昨年平均102.5を上回りました。

 

 産業別でも内訳3業種がそろって上昇しました。3業種がそろって上昇するのは、や はり5四半期ぶりとなります。サービス産業活動と鉱工業生産はそれぞれ前期比0.2%と小幅上昇となりました。

 他方、建設業活動は前期比2.1%上昇と平 成25年7~9月期の3.6%以来のやや大きな上昇幅となりました。今期は公共・土木が4四半期ぶりに上昇したほか、民間部門の住宅、非住宅も堅調でし た。サービス産業と鉱工業が小幅上昇にとどまるなか、建設業の上昇幅が大きくなったことから、今期の全産業に対する建設業活動の上昇寄与はサービス産業と ほぼ同じ大きさになっています。

 

 平成28年6月の全産業活動は、鉱工業生産とサービス産業活動の上昇によ り、2か月ぶり前月比上昇となりました。月々の振幅が大きく動きが読みにくくなっていますが、四半期でみると内訳3業種の上昇により昨年1~3月期以来、 5四半期ぶりの上昇、指数値も比較的高い水準となり、均してみれば昨年第2四半期から続いていた足踏み状態から少し回復という結果となりました。

 

◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

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◎データ冊子