読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年の最後の四半期に、中国向けに出荷される「集積回路」の出荷が大きく低下していました。

 前のエントリーでは、2015年第1四半期以降の中国向け出荷の低下には、業種別では「電子部品・デバイス工業」と「輸送機械工業」、財別では「生産財」の低下が大きく影響していることを確認しました。

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 今回は、「電子部品・デバイス工業」と「輸送機械工業」に焦点を当て、それぞれの内訳業種や内訳品目について、中国向け出荷の動向を見ていきたいと思います。

 

 まず、「電子部品・デバイス工業」の中国向け出荷の動向を見てみます。

 「電子部品・デバイス工業」の51.5%のウェイトを占める「集積回路」の中国向け出荷指数は、2014年に大きく上昇しました。

 しかしながら、2015年第1四半期から第3四半期にかけて一進一退となり、2015年第4四半期に大きく低下しました。2016年第1四半期も引き続き低下しています。

f:id:keizaikaisekiroom:20160526095226p:plain

 

 「集積回路」を更に細かく見ていくと、「モス型半導体集積回路(ロジック)」の中国向け出荷指数が2015年第1四半期以降、低下し続けています。ちなみに、集積回路(ロジック)とは、数値計算、論理演算などの各種処理をメインの機能として有している集積回路で、産業用機械や民生用機械に組み込まれますが、パソコンのCPUは含みません。

 「モス型半導体集積回路(メモリ)」は2015年第3四半期までは勢いよく上昇していましたが、第4四半期以降は大きく低下しています。

 

f:id:keizaikaisekiroom:20160526095729p:plain

 

 次に、「輸送機械工業」の中国向け出荷の動向を見てみます。
 「輸送機械工業」の53.5%のウェイトを占める「自動車部品」の中国向け出荷指数は、2014年第1四半期以降、一進一退を繰り返しながら、低下傾向で推移しています。28.6%を占める「乗用車」も、2014年第1四半期以降、低下傾向で推移しています。

f:id:keizaikaisekiroom:20160526095815p:plain

 

 「乗用車」について、更に細かく見ていくと、「普通乗用車」の中国向け出荷指数は、2014年第1四半期以降、低下傾向で推移しています。

 一方、「小型乗用車」は、中国における小型乗用車に対する減税措置の効果もあったことから、2015年第3、4四半期に大幅に上昇しています。

f:id:keizaikaisekiroom:20160526095858p:plain

 

 次のエントリーでは、中国における我が国現地法人の動向を確認してみたいと思います。

 

f:id:keizaikaisekiroom:20160527092858p:plain

 

 

◎ミニ経済分析のページ

5四半期連続の低下となった中国向け出荷|その他の研究・分析レポート|経済産業省

  

◎スライドショー

 

 

 

◎ミニ経済分析の一覧表

f:id:keizaikaisekiroom:20160212181140p:plain