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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

3月の出荷をみると、国内向け/輸出向けともに、2か月ぶりの前月比上昇。しかし、第1四半期として見ると今一つであり、特に今年第1四半期の輸出向け出荷の水準は、かなり低い状態。

鉱工業出荷内訳表

 平成28年3月の鉱工業出荷確報値は94.5、前月比1.8%上昇と2か月ぶりの前月比上昇となりました。

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 この鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内拠点から出荷されたものが国内と輸出のどちらに向けられているかを示す「鉱工業出荷内訳表」を作成しています。

 平成28年3月の国内向け出荷は、指数値93.9、前月比1.8%上昇で、輸出向け出荷は、指数値97.7、前月比2.7%上昇となり、国内向け出荷、輸出向け出荷ともに2か月ぶりの前月比上昇となりました。
 国内向け出荷のウェイトが大きいことから、鉱工業出荷全体の前月比1.8%上昇に対する寄与では、やはり国内向け出荷の上昇寄与が3倍程度となっています。

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 それぞれの指数を四半期でみると、国内向け出荷指数は前期比マイナス3.0%低下と2期ぶりの前期比低下ですし、その低下幅も大きく、指数レベルも93.7となり、ここ1年ほどの95~96台からすると目立って低下しています。

 輸出向け出荷指数は前期比プラス0.4%上昇と4四半期ぶりに前期比上昇となりました。今年の1月に前月比5.2%上昇と大きく上昇していましたので、2月の大きな低下があっても、前期比プラスとなりました。しかし、昨年第1四半期に103.2であったことからすると、この3期連続の低下によって、輸出向け出荷の水準もかなり下がってしまっている状態です。

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 3月の出荷全体で見たときに上昇寄与が大きかったのは、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業などです。

 国内向け/輸出向けで分けてみると、国内向け出荷では、輸送機械工業、「はん用・生産用・業務用機械工業」、などの上昇寄与が大きく、輸出向け出荷では、化学工業や電子部品・デバイス工業などの上昇寄与が大きくなっています。

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 昨年前半に輸出向け出荷のけん引役であった電子部品・デバイス工業の出荷指数をみると、今年の2月、3月と2か月連続の低下となっています。そのうち、3月の電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷は2か月ぶりに前月比上昇となっていますが、国内向け出荷は前月比マイナス13.4%低下と、2か月連続の2桁低下となっています。

 今年の1月の電子部品・デバイス工業の国内向け出荷が133.7でしたので、この2ヶ月で国内向け出荷水準はマイナス23.5%の低下、つまり出荷量が4分の3に減少してしまったことになります。やはり今年に入って急激に電子部品に対する需要が低下しているようです。

 

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◎結果概要のページ

集計結果又は推計結果|鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表|経済産業省

 

◎鉱工業図表集スライドショー

 

 

◎ 鉱工業出荷内訳表、総供給表(いわゆるバランス表)をちょっとながめてみました

 (鉱工業出荷内訳表とは、何かということを説明したスライド資料です)

 

◎データ冊子