経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

熊本県の製造出荷額は、日本全体の0.8%程を占めている。業種的には、輸送用機械器具、食料品、電子部品・デバイス・電子回路の出荷額が多い。また、全国出荷額に占める割合では、電子部品類の比率が高い。

 4月14日から引き続いている「平成28年(2016年)熊本地震」により被災された皆様に、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。

 さて、この「平成28年(2016年)熊本地震」によって、熊本県の製造業事業所の操業や稼働が低下したことの影響について、手元にある限られたデータから検討してみることとしました。
 具体的には、ここでは、平成26年の工業統計調査で、熊本県の製造業が日本全体に占める割合などを確認してみました。

 まず、熊本県の製造業全体の状況を平成26年工業統計調査の結果で確認したいと思います。

f:id:keizaikaisekiroom:20160510132755p:plain

 熊本県に所在する製造業の事業所の数は、全国に対して1.05%の割合を占めています。また、従業者数でみると、1.21%です。さらに、製造業出荷額でみると、0.81%を占めており、付加価値額でみると、0.93%を占めるという結果になりました。
 他産業との比較として、平成24年度の県民経済計算で、熊本県の1次、2次、3次産業の国内総生産をみると、全国に占める割合では第1次産業の割合が、他の2産業に比較して高いようです。
 いずれにせよ、熊本県の製造業は、ほぼ日本全体に対して1%程の重みを持っているというのが、平成26年の工業統計の結果です。

 

f:id:keizaikaisekiroom:20160510132853p:plain

 

 次に、同じく工業統計で、熊本県の製造業を業種的に見てみます。
 熊本県の出荷額では、①輸送用機械器具製造業が3,880億5,200万円(そのうち自動車部品・同附属品製造業分が1,203億7,075万円と30%強を占めています)、②食料品製造業が3,307億6,400万円、③電子部品・デバイス・電子回路製造業が3,282億9,200万円となっており、上位3業種となっています。これに続くのが、生産用機械器具製造業ということなので、食料品製造業を含みつつも、機械工業が熊本県の主要な工業ということになります。
 なお、輸送用機械器具製造業に占める自動車部品関係の比率は3割ほどであり、熊本県においては、必ずしも自動車部品の工場だけが集まっているということでもなく、二輪車を含む完成車の製造拠点でもあるようです。
 
 また、各業種の全国出荷額に占める熊本県からの出荷の比率を見てみると、電子部品・デバイス・電子回路製造業の比率が2.38%と、他の業種に比べて高くなっています。
 一方、出荷額の大きい輸送用機械器具製造業の全国出荷額に占める割合は0.65%と低くなっており、特に、自動車部分品・付属品製造業では更にその全国に占める比率が低くなっています。

 

 

f:id:keizaikaisekiroom:20160510133210p:plain

 

 

 ◎スライドシェア