経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2月の全産業活動指数は鉱工業活動の大きな低下により2か月ぶり低下

 平成28年2月の全産業活動指数は、指数値101.6、前月比▲1.2%と2か月ぶりの低下となりました。低下幅▲1.2%は、平成26年4月の▲3.9%以来の大きさで、やや大きな低下となっています。3か月移動平均でみた前月比も▲0.1~▲0.2%程の小幅な低下が4か月続いており、一進一退しながらゆっくりと水準を下げている状況です。 

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 なお、全産業活動指数の平成27年第4四半期の指数値は、102.3でした。よって、今年の第1四半期が前期比で横ばいないしプラスとなるためには、3月の季節調整済指数が102.4(前月比0.8%上昇)以上となる必要があります。

 

 2月の結果を産業別にみると、第3次産業活動、鉱工業生産、建設業活動がそろって前月比低下となりましたが、第3次産業活動と建設業活動がそれぞれ前月比▲0.1%、▲0.2%と小幅な低下にとどまったのに対し、鉱工業生産が前月比▲5.2%と大きな低下となりました。全産業活動指数の前月比▲1.2%低下に対する鉱工業生産の低下寄与は約9割となっています。

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 2月の鉱工業生産を低下させた業種は、部品供給の障害から計画減産があった輸送機械工業、東アジアの春節による工場停止で部品出荷が少なくなった電子部品・デバイス工業、1月上昇からの反動減となった「はん用・生産用・業務用機械工業」などでした。

 第3次産業活動も、事業者向けサービスが低下したほか、自動車小売業、機械器具小売業や機械器具卸売業などの耐久消費財の商取引活動も今一つでした。一方で、個人向けの外食や娯楽といったサービスは堅調な動きとなり、全体では小幅な低下となりました。

 同様に小幅低下となった建設業活動ですが、民間住宅などのけん引により民間部門は2か月連続の上昇と比較的堅調でしたが、公共部門はこの4か月間で低下が3回と停滞しています。

 

 2月の全産業活動は、鉱工業生産の大きな低下と、サービス産業活動においてもこれに関連する事業者向けサービスや耐久消費財の商取引が低調だったことにより、やや大きな低下となりました。

 製造工業生産予測調査によると、3、4月の鉱工業生産は上昇が見込まれています。明日公表の3月の鉱工業指数速報が、予測調査通り改善を示す結果となるか注目したいと思います。

 

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◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

◎データ公表冊子

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/result-2/pdf/IAA_press_201602j.pdf

 

◎全産業活動指数チラシ