経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

GWに盛り上がるサービスは?

 今週末からいよいよゴールデンウィークに突入するということで、今回は第3次産業活動指数の2016年5月の『季節指数』に着目し、「この時期に盛り上がるサービスにはどういうサービスがあるのか?」についてみていこうと思います。 

 季節指数とは、毎年繰り返される季節的な変動を、12か月の平均が100となるように調整して、月ごとの値で表現したもので、季節変動パターンを取り除いて、月々の比較ができるようにした指数(季節調整済指数)を算出する際に使用するデータです。

 このため、季節指数からは、各業種が平年ベースで、ある月は調子がよく、別の月は調子が悪いというパターンを持っているということが分かるようになっています。この季節指数が、100を超えている月は、その業種がその月には活動レベルが上がるということを示します。

 

 まずは、大分類業種の季節指数についてみてみましょう。
 下の図は大分類業種の5月の季節指数を大きい順に並べたものですが、100を超えているのは11業種のうち「生活娯楽関連サービス」と「不動産業」の2業種だけで、残りの9業種では100を下回っています。また、「不動産業」も100.1とわずかに0.1ポイント上回っているだけですので、5月に盛り上がるサービスと言えるのは「生活娯楽関連サービス」のみということになります。

 「生活娯楽関連サービス」の108.7という値は、夏休みのある8月の112.39に次いで2番目に高いもので、ゴールデンウィークや夏休みといった長めの休暇のある月に生活娯楽関連サービスの活動レベルが高くなるということのようです。

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 そこで、もっと細かな分類でみることにします。
 下の図は細分類業種について、5月の季節指数の上位10業種を並べたものです。第1位は「普通洗濯業」で181.9と突出して高い値となっていました。これに続く第2位が「ゴルフ場」の135.93、第3位が「測量」の131.45などとなっています。

 ここに登場した業種のうち、第3位の「測量」以外はすべて生活娯楽関連サービスの内訳業種となっていますから、大分類業種の中で生活娯楽関連サービスが飛び抜けて高かったのも当然の結果と言えそうです。

 ただ意外にも、娯楽関連というよりは、季節の変わり目の影響なのか、「普通洗濯業」の上昇が突出しています。冬物をしまい、夏物を出す衣替えの時期ということなのかもしれません。「ゴルフ場」の季節指数が高いのも、休暇日数が多いということよりも、『五月晴れ』という良い天候の結果なのかもしれません。

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 ゴールデンウィーク中には高速道路の渋滞情報、新幹線や飛行機の空席情報、また海外旅行の出国ラッシュ、帰国ラッシュといった報道がされますので、最後に運輸業の内訳業種についてみてみたいと思います。

 下の図は運輸業の細分類業種について、5月の季節指数の上位10業種を並べたものです。指数値が100を超える業種には、新幹線と関連する「鉄道旅客運送業(JR)」、高速道路と関連する「道路施設提供業」、空港と関連する「飛行場業」が入っています。生活娯楽関連サービスの盛り上がりには及びませんが、やはり、移動に関連するサービスは5月に盛り上がるようです。

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 今年のゴールデンウィークは、比較的日並びが良く、10連休という方もおられるのではないかと思いますが、是非とも天候が良くなって、7月に公表する5月分の第3次産業活動指数の結果を引き上げていただきたいものです。

 

 

◎第3次産業活動指数 データ冊子

 

 

◎ひと言解説の一覧表

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