経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成28年2月のサービス産業活動の基調については、「一進一退ながら一部に弱さがみられる」と据え置き。「し好的個人向けサービス」が上昇基調に転換するのかどうかを注目していきたい。

 平成28年2月の第3次産業活動指数は、前月比▲0.1%低下と低下幅は小さいものの、2か月ぶりの前月比低下となりました。昨年11月、12月と2か月連続の低下から、今年の1月は前月比上昇となりましたが、2月はそこから更に上昇とまでは行きませんでした。

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 2月の第3次産業活動指数を業種別にみると4業種が前月比低下、7業種が前月比上昇となっています。2月の前月比低下幅が▲0.1%と小幅なものであり、ほぼ横ばいというところですので、業種数では、上昇業種の方が数が多くなっていました。

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 第3次産業総合の前月比低下に対する寄与では、事業者向け関連サービス、小売業、電力・ガス・熱供給・水道業等の寄与が大きくなっています。
 事業者向け関連サービスについては、1月にオリンピック関連で上昇した広告業が大きく低下したほか、やはり2月の鉱工業活動や輸出が低調だったために企業のサービス需要も低下しました。
 小売業については、暖冬の影響で燃料小売業が低下したほか、乗用車の計画減産によって自動車小売業も低下していたほか、7つの内訳業種のうち6つが前月比低下となっており、2月の小売は総じて不振でした。
 電力業等についても燃料小売業と同様に、暖冬の影響で、暖房需要が減少したようです。

 

 第3次産業活動を対個人と対事象所に分けた指数では、対個人サービスが前月比0.3%上昇で2か月連続上昇に対し、対事業所サービスは前月比▲1.3%低下で2か月ぶりの低下と対象的な動きとなりました。

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 特に、対個人サービスのうち、「し好的個人向けサービス」が今年に入って2か月連続の前月比上昇であると同時に、2月は4か月ぶりに前年同月水準を上回っており、勢いがあるように見えます。指数値でも4か月ぶりに101台を回復し、上昇局面への転換も期待できる動きとなりました。

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 2月までの第3次産業活動指数の動きは、やはり上がると下がる、下がると上がるという動きとなっており、また2月の内訳の動きとしては、個人向けの生活のエンジョイにつながる外食や娯楽といった分野のサービスが好調でしたが、対事業所向けサービス、また商業関係、特に小売業が不調でした。2月の鉱工業活動の弱さが、サービス産業活動の一部にも波及している格好になります。
 
 こういった状況を踏まえ、平成28年2月の第3次産業(サービス産業)の基調判断については、「一進一退ながら一部に弱さがみられる」と据え置くことします。

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