経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

鉱工業生産の前月比低下が、2月の国内向け出荷の財別分類の動きにも如実に表れていると同時に、国内における設備投資、建設投資に向けた財の出荷が低迷していた。

 平成28年2月の出荷内訳(国内向け出荷/輸出向け出荷)を需要用途別の財別分類で見てみます。特に、国内向け出荷の需要先別の動きを見ていきます。

 

 2月の国内向け出荷を財別分類ごとにみると、最終需要財の国内向け出荷指数は前月比▲2.7%低下、生産財は▲4.2%低下となりました。2月の鉱工業 生産が前月比▲5.2%も低下していましたので、その材料や部品となる生産財の出荷が低下するのは、当然と言えるでしょう。国内向け出荷では、企業が日々 の事業活動で利用する財に対する需要の低下の影響が大きくなっています。

 

 

 最終需要財の中をみると、企業の投資活動に利用される投資財の国内向け出荷が前月比▲2.2%低下、家計が需要する消費財の国内向け出荷が▲3.4%低下となりました。

 国内向け出荷占めるウェイトは、消費財の方が大きい(1.3倍ほど)ので、最終需要財の低下には、消費財の方が大きく影響していることになります。

 消費財の国内向け出荷を大きく引き下げているのは輸送機械工業で、やはり乗用車の計画減産の影響が如実に表れています。他方、非耐久消費財は、ガソリンなどの出荷が好調で前月比はプラスでした。

 

 さらに、投資財の国内出荷を細かく見てみると、建設財の国内向け出荷が前月比▲5.4%低下と低下幅が大きく、低下寄与が資本財よりも大きくなっています。

 ただ、資本財については、輸送機械を除いた資本財でみると2月の国内向け出荷は前月比▲9.3%と大きく低下しています。逆に言えば、資本財のうち輸送用の国内向け出荷が前月比で大きく上昇していたということです(前月比23.9%上昇)。これは、主として船舶・同機関や鉄道車両の国内向け出荷が大きく上昇していたことによります(船舶・同機関は前月比5.9%上昇)。

 

 つまり、2月については、建設財もさることながら、設備投資に供される機械類の国内向け出荷が非常に悪かったことになります。

 鉱工業生産の前月比低下が、2月の国内向け出荷の財別分類の動きにも如実に表れていると同時に、国内における設備投資、建設投資に向けた財の出荷が低迷していた月だったということになります。

 

 

 

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◎結果概要のページ

集計結果又は推計結果|鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表|経済産業省

 

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