経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

地域別の海外出荷指数をみると、ウェイト1位の北米地域、2位の中国ともに前期比上昇。特に、中国からの海外出荷は、3期ぶりの前期比上昇であり、平成27年第4四半期段階では、大きめの前期比上昇幅を見せていた。

 グローバル出荷指数とは、日本国内の製造業生産拠点と日本企業の海外現地法人(海外製造拠点)からの出荷(販売)数量を統一的に把握出来るように作成した指数です。現在は、平成22年平均を100とした指数の形で、四半期ごとに作成しています。

 今回は、平成27年、2015年第4四半期(10-12月期)の指標をとりまとめることができたので、その結果について順次、御紹介していきたいと思います。

 

 

 日本製造業の日本国内/海外拠点からの出荷を合計したグローバル出荷指数のうち、海外拠点からの出荷指数を海外現地法人の立地地域別の動きでみてみます。

 現地法人の所在地域別に集計した地域別海外出荷指数全体に占める割合が大きいのは、やはり北米地域です。全体に占める割合は、平成27年第4四半期で31.9%です。これに次ぐ地域が香港を含む中国で21.2%、第3位はASEAN4(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ)で、日系製造業の海外展開は、やはり太平洋を囲んでいる形になります。

 

  地域別海外出荷の季節調整済指数をみると、平成27年第4四半期では、北米地域の海外出荷指数が前期比0.6%上昇と9期連続の前期比上昇でした。中国地域(香港を含む、以下同じ)が前期比5.0%上昇となり、3期ぶりの前期比上昇、それも大きめの前期比上昇となりました。
 地域別の指数の折線グラフをみると、北米地域を表すグラフが他の地域と比較して、明らかに上昇の勢いが大きくなっています。しかし、そのグラフの上昇確度は緩やかになってきています。中国は、平成27年第2、3四半期が2期連続の前期比低下でしたが、そこから反転上昇という推移です。ASEANや欧州地域を含む「それ以外の地域」はここ3四半期ほど横ばいで推移といったところでしょうか。

 

 このような地域別の推移でしたので、海外出荷の前期比上昇に対する地域別の寄与をみると、平成27年第4四半期では、中国の上昇寄与が圧倒的に大きなものとなりました。北米地域も9期連続のプラス寄与ではありますが、そのプラス寄与は非常に小さなものとなりました。

 

 次に、海外出荷指数の前年同期比に対する地域別の寄与の状況を見てみます。
平成27年第4四半期の海外出荷指数全体の前年同期比は2.9%上昇でしたが、その上昇に対して北米地域の上昇寄与が2.41%ポイントと、かなりの部分を占めていました。これで、北米地域の現地法人からの出荷指数は、平成23年第4四半期から16四半期連続、つまり4年連続で前年同期比プラス寄与を続けており、日系製造業の海外出荷を安定的に支えていた地域ということになります。
 中国地域の現地法人からの海外出荷の前年同期比寄与は1.50%ポイントで、10期連続のプラス寄与です。第3四半期の寄与が0.48%ポイントだったことからすると、中国の現地法人の活動は、海外出荷全体を支えていていました。
 ASEAN4地域、「それ以外の地域」の寄与はマイナスとなっており、米中を除く地域の製造業現地法人の活動水準は少し低下していたようです。

 

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