経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の全産業活動指数は3か月ぶりに上昇も、高い評価は出来ない結果

 平成28年1月の全産業活動指数は、指数値103.4、前月比2.0%と3か月ぶりの上昇となりました。

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 今月の前月比上昇幅は比較的大きかったと言えますが、前月までの2か月間の低下幅が▲2.0%ポイントと大きくなっており、その反動という側面もありそうです。3か月移動平均でみた前月比も、小幅低下から横ばいという状況です。

 

 産業別にみると、第3次産業活動、鉱工業生産、建設業活動がそろって前月比上昇に転じました。3業種とも、前月まで2か月連続の前月比低下から、今月はやや大きな上昇という共通的な動きがみられます。

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 第3次産業活動は、卸売業や金融業,保険業の上昇により前月比1.5%の上昇となりました。ただし、基調判断は、娯楽業などの個人向けサービスの水準が大きく低下している状況を踏まえ、「一進一退ながら一部に弱い動き」と前月から据え置いています。

 鉱工業生産も前月比3.7%と大きく上昇しましたが、ここ数か月間の前月比の上下動が大きく、製造工業予測調査によると来月2月に大きく低下した後、3月は上昇が予測されていますので、「一進一退」の状況と言えます。

 

 建設業活動は、前月比2.5%の上昇となりました。前月までの2か月間で大きく低下し12月の指数水準は105.6と平成25年3月以来、33か月ぶりの低い水準となりましたが、今月は前月までの2か月間の低下分(▲5.2%ポイント)の半分ほどを戻した格好です。

 建設業活動の内訳業種で上昇寄与が大きかったのは、主要2業種である公共土木と民間住宅でした。公共土木と民間住宅はそれぞれ3か月ぶり、4か月ぶりに上昇に転じましたが、足下の指数水準自体は、平成27年秋頃の水準からすると、一段低いレベルにとどまっています。

 民間住宅については、先行性のある住宅着工統計をみると、1月は2か月ぶり前年 同月比で小幅上昇(季節調整済指数の前月比も上昇)となりました。しかし、利用関係別にみると、貸家が3か月連続の増加となる一方、持ち家やマンションな どの分譲住宅は2か月連続の減少と、好・不調が分かれる結果となっています。

 

 平成28年1月の全産業活動指数は前月比2.0%と比較的大きい上昇となりました。

 ただし、内訳の産業別にみた状況は前月までの2か月間のやや大きな低下からの反動増の面が強く、1月の全産業活動は、その大きな前月比上昇幅ほどには高く評価できない結果でした。

 

 

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◎結果概要ページ

最新結果の概要|全産業活動指数|経済産業省

 

◎データ掲載PDFファイル

 

◎全産業活動指数チラシ