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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の国内向け出荷は、設備投資向けの資本財や薄型テレビやビデオカメラといった耐久消費財が、けん引役となっていた。

鉱工業出荷内訳表

 平成28年1月の出荷内訳を需要用途別の財別分類で見てみます。

 1月の国内向け出荷を見てみると、財別分類では、消費財は前月比3.8%上昇と2か月連続の前月比上昇でした。生産財も前月比2.2%上昇となりました。

 

 投資財は前月比▲0.9%低下と3か月連続の低下となっています。

 ただし、輸送機械を除外した資本財や建設財の国内向け出荷は前月比プラスであり、設備投資や建設投資向けの財の出荷はそれぞれ前月比5%以上の上昇となっているので、堅調に推移していると言えるでしょう。

 1月の資本財の国内向け出荷を低下させているのは、船舶・同機関や鉄道車両であり、いわゆる設備投資とは少し異なる品目でした。

 

 家計消費向けの財の出荷は堅調でしたし、企業が投資や日々の事業活動のために購入する財の国内需要は、輸送機械の一部を除き、堅調だったことになります。

 ただし、消費財の国内向け出荷においては、これまで比較的堅調(平成27年前年比プラス)だった非耐久消費財が前月比▲0.5%低下となっており、他方、耐久消費財の国内向け出荷が前月比6.3%上昇と2か月連続の上昇を見せています。

 この耐久消費財の国内向け出荷の好調を生み出しているのは、民生用電子機器で、特に薄型テレビやビデオカメラなどで、映像関係の電子機器の出荷が大きく伸びています。

 1月の機械器具小売業の実質指数も前月比7.5%上昇でしたので、4Kテレビやビデオカメラの高性能新機種の家計向けの出荷が好調だったようです。

 輸出向け出荷については、建設財を除いて、総じて財別分類では前月比が上昇していますが、特に、資本財の伸びが著しくなっています。

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 資本財の輸出向け出荷は、前月比15.4%上昇と大きく上昇しており、急伸した昨年1月の伸びよりも大きくなっています。指数値105.6も昨年の第1四半期の106.5に近いレベルであり、久方ぶりに高い水準です(昨年7月の108.5以来半年ぶりの水準)。

 生産財の輸出向け出荷も前月比3.0%上昇と3か月ぶりの上昇でした。電子部品・デバイス工業や石油・石炭製品工業の上昇が寄与しているようです。

 とはいえ、電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷指数は1月で98.8に留まり、昨年1月の113.2に比べると相当見劣りしていることは間違いありません。

 

◎図表集

 

◎データ冊子

 

◎解説スライド