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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月は国内向け出荷の好調だった3業種が、出荷全体を上昇させたことになります。逆に、輸出向け出荷の好調であった3業種はともに国内向け出荷が悪いという月でした。

鉱工業出荷内訳表

 平成28年1月の鉱工業出荷確報値は、98.0、前月比3.5%上昇と3か月ぶりの前月比上昇となりました。この鉱工業出荷指数と貿易統計を再編集して、国内拠点から出荷されたものが国内と輸出のどちらに向けられているかを示す「鉱工業出荷内訳表」を作成しています。

 平成28年1月の輸出向け出荷は指数値100.5、前月比4.1%上昇で、国内向け出荷は、指数値97.0、前月比2.4%上昇となり、国内向け出荷、輸出向けの出荷ともに3か月ぶりの前月比上昇となりました。
 国内向け出荷のウェイトが大きいことから、鉱工業出荷全体の前月比3.5%上昇に対する寄与では、やはり国内向け出荷の上昇寄与が倍程度となっています。

 

 国内向け出荷は、昨年10月まで3か月連続の前月比上昇の後、11月、12月と前月比低下が続きました。そこからの今年1月の上昇でしたが、昨年1月の国内向け出荷100.1に比べると、大分見劣りのする水準となっていますし、昨年11、12月の低下を補うまでには行っておらず、昨年10月の水準には戻れませんでした。

 輸出向け出荷の動きも国内向け出荷と同様ではあるのですが、今年1月の前月比上昇の勢いが、国内向け出荷のものよりは強かったようです。輸出向け出荷の今年1月の指数値は、昨年10月の100.3を超えており、昨年1月の110.3には及ばないものの、平成27年平均の99.8よりは高い水準となりました。

 

 1月の出荷全体で見たときに上昇寄与が大きかったのは、「はん用・生産用・業務用機械工業」、電子部品・デバイス工業、電気機械工業といった業種でした。
 

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 国内/輸出で分けてみると、国内向け出荷では、「はん用・生産用・業務用機械工業」、電子部品・デバイス工業、電気機械工業の上昇寄与が大きく、輸出向け出荷では、非鉄金属工業、輸送機械工業、石油・石炭製品工業の上昇寄与が大きくなっています。

 興味深いのは、輸出向け出荷への上昇寄与が高いこの3業種の国内向け出荷はそろって前月比低下となっていることです。国内向け出荷の不振を輸出が補っている形になりますが、輸送機械工業と石油・石炭製品工業については出荷全体では1月は前月比低下となっています。非鉄金属工業は、輸出向け出荷の前月比43.0%上昇にけん引されて出荷全体でもプラスでした。

 

 1月は国内向け出荷の好調だった3業種が、出荷全体を上昇させたことになります。逆に、輸出向け出荷の好調であった3業種はともに国内向け出荷が悪いという月でした。

 

◎図表集

 

◎データ冊子

 

◎解説スライド