経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

愛知県西三河周辺の産業集積の活動の「見える化」にチャレンジしました

 皆さんは「産業集積」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?言葉の厳密な定義については様々な考え方があるようですが、テレビドラマ「下町ロケット」で取りあげられた大田区の町工場のように、「工場がたくさん集まっている地域」をイメージしていただければ結構です。

 今回の分析では、トヨタ自動車企業城下町として有名な愛知県西三河周辺(トヨタ自動車本社を中心とする半径50km以内地域)を対象に産業集積の活動の「見える化」にチャレンジしました。

 事業所や雇用者数の分布といった立地に関する産業集積の「見える化」については、これまで多くの研究が行われてきましたが、産業集積の「活動」を「見える化」する試みは、多少目新しい試みとなるのではないかと思っています。

 

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 では、どのようにして産業集積の活動を「見える化」することができたのでしょうか。鉱工業生産指数の元データである経済産業省生産動態統計の調査 票情報と事業所所在地の緯度経度情報を接合することで、産業集積の活動の「見える化」が可能になり、「数値化」と「画像化」という二つの方法で表現するこ とができます。

 産業集積の活動を数値で捉えるというのは、中心からの距離ごとに、工場の生産活動を数値化して地域の特徴をみるというもの で、例えれば、タマネギを輪切りにして形を見てみるような感じです。芯と表皮の方では形が違うように地域も輪切りにしてみるとその活動が様々であることが 分かります。

 より具体的には、任意の地理空間上の点を中心として、中心からの距離ごとに事業所の生産を集計した「地理空間別鉱工業生産指数(地理空間別IIP)」を作成し、この動きを見ることで産業集積の活動を捉えます。

 

 また、産業集積の活動を画像で捉えるというのは、生産活動が活発な地域を地図上にヒートマップで表すことで特徴をみるものですが、こちらも例えれば、天気予報の雲の流れの画像のようなものと考えてもらえればと思います。ただ、実際に表現されているのは雲ではなく、気温に近いもので、生産活動が活発な地域ほど明るく光りますが、生産活動が活発ではない地域は青い色のままになっています。

 

 

 

 まず、導入をご紹介しました。具体的な可視化については、下記の記事をお目通しいただきようお願いいたします。

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com

 

◎スライド資料

 

 

◎ミニ経済分析のページ

産業集積の活動を可視化する ~愛知県西三河周辺を例として~ ―地域別生産指数から地理空間別生産指数へ―|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎ミニ経済分析の一覧表

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