経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

1月の鉱工業生産の基調的な動きは「一進一退」(先月から据え置き)。2、3月の予測調査の結果を踏まえると、今年第1四半期の鉱工業生産は、前期比マイナスの予測。

 平成28年1月の鉱工業生産について、先行きを含めてまとめます。

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 平成28年1月の鉱工業については、生産、出荷は前月比で3か月ぶりに上昇、在庫、在庫率も3か月ぶりの低下となりました。生産予測調査では、2月に大きく低下し、3月に戻る(ただし、2月の低下分を解消できない)という結果であり、引き続き鉱工業生産、出荷は上下動の大きい状態です。

 生産の牽引業種は、「はん用・生産用・業務用機械工業」、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業などでした。財別出荷を見ても、資本財の出荷が良好でしたし、耐久消費財の出荷も良好でした。
 とはいえ、1月の鉱工業生産を牽引した輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、「はん用・生産用・業務用機械工業」の生産が2月に大きく低下することとなっています。資本財や耐久消費財の生産も、2月は低下が見込まれています。

 こういったことを踏まえまして、1月の鉱工業生産の基調判断については、「一進一退」と据え置きたいと思います。

 なお、補正していない生産予測調査の結果をそのまま当てはめて見た場合には、今年の1-3月期の生産は前期比▲0.3%低下となります。

 1月の鉱工業生産の前月比上昇幅だけを見ると、鉱工業生産に勢いが有るように見えますが、ほぼ昨年の底であった12月の水準からの上昇幅であることや、試算した2月の見込み低下幅が、乗用車の計画減産分があるとはいえ、1月の上昇幅よりかなり大きい低下幅であることを踏まえると、表面上の数値よりも勢いは良くないと解釈しています。

 

 

◎結果の概要

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◎データ冊子

 

◎図表集

 

◎しくみと見方