経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

結果的に平成27年の稼働率も停滞しており、生産能力と稼働率の関係でも、過去の生産能力拡大局面における稼働率からは低い水準で推移していた。

 平成27年12月の製造工業稼働率指数は97.6で、前月比▲1.0%低下と2か月連続の前月比低下となりました。12月の鉱工業生産指数が、前月比で▲1.7%低下となっていますので、生産の低下、すなわち稼働率の低下ということになっています。

 

 稼働率指数を機械工業と非機械工業(除.機械工業)でみると、機械工業の稼働率は前月比▲1.6%低下と4か月ぶりに前月比低下で、前年同月比も▲5.5%低下と平成26年後半とは大分状況が変わっています。

 平成27年でみても、前年比▲4.6%低下と、指数値で103.4となっていた一昨年から大きな低下となりました。振り返ってみると、機械工業の稼働率は昨年1月から12月まで前年同月比でマイナスとなっており、一年を通して操業度合いは芳しくありませんでした。

 

 非機械工業についても、12月は前月比▲0.1%低下と微減で、前年同月比も▲0.5%低下でした。ただ、平成27年の非機械工業の稼働率指数は、前年比横ばいとなっています。

 化学工業が生産前年比1.3%上昇とプラスであった上に、生産能力もうまく削減していることから、稼働率が前年比4.1%上昇となっています。石油・石炭製品工業でも稼働率は前年比プラスとなっており、非機械工業は稼働率を維持しつつ能力を計画的に削減していた1年でした。

 

 この稼働率と生産能力の関係を描いた散布図を見てみると、平成27年第4四半期は、第3四半期との比較では、右上方向つまり、稼働率も能力も改善する方向に動いていました。しかし、平成27年第1四半期と比較すると左下、平成26年第4四半期と比較するとやや左ということで、平成27年を通して生産能力も稼働率も良い方向に向かっていたとは言えません。

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 この循環図(散布図)でみたときに、ここ10年ほどの期間で、生産能力指数が本格的に上昇したのは、平成17年第1四半期から平成20年第1四半期の期間でした。生産能力指数が上昇局面に転換した平成17年第1四半期の稼働率指数は110前後でした。この平成27年第4四半期の稼働率指数は98.3に留まり、まだかなり差があります。

 平成26年後半から「はん用・生産用・業務用機械工業」や電子部品・デバイス工業の稼働率が高水準となり、平成27年初めには、生産能力指数が上昇局面に転換することも期待されました。

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 しかし、その後鉱工業生産が停滞し、稼働率水準も前月比でマイナスを見せることが多くなり、過去の転換局面のレベルからはかなり差のある状態で年を終えたことになります。

 

 

◎結果概要のページ

www.meti.go.jp

 

◎鉱工業図表集

 

◎データ冊子

 

 

◎生産能力指数説明スライド