経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成27年製造業全体の前年末比は、▲0.1%低下。12月の前年同月比マイナスは、8か月ぶり。

 平成27年12月の生産能力指数は95.2で、前月比横ばいとなりました。

 改めて、昨年1年間の生産能力指数の推移を見てみると、平成27年1月に前月比0.3%上昇と生産能力指数の一月の上昇幅としては大きめの前月比上昇を見せました。翌2月は横ばいでしたが、結局、昨年1年間の生産能力指数のピークはこの2か月となり、その後の10か月は低下基調で推移しました。

 結果、平成27年は前年末比で▲0.1%低下となりました。

 

 一昨年後半から昨年初の動きから、昨年4月には、55カ月ぶりに前年同月比でプラスとなり、生産能力を増強する局面に入るかと思われましたが、その後、生産能力指数が前月比で低下を見せる月が多く、4月以降で前月比プラスとなったのは、5月と10月だけでした。

 そして、とうとう12月には、前年同月比が再び▲0.1%低下となってしまい、昨年末の生産能力指数の動きは力強さに欠ける動きとなりました。

 

 12月の生産能力低下業種は4業種あります。情報通信機械工業、「はん用・生産用・業務用機械工業」、電子部品・デバイス工業の低下寄与が大きくなっています。

 

 12月の生産能力指数を機械工業と非機械工業に分けて見ると、非機械工業の生産能力は前月比横ばいである一方で、機械工業では前月比▲0.1%低下となっています。

 

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 前年同月比では、機械工業がまだ前年同月比0.6%上昇とプラスを維持している一方で、非機械工業は引き続き▲1.2%低下となっています。

 生産能力指数がこの12月に9カ月ぶりに前年水準を下回ることとなった主因は、非機械工業にあります。

 しかし、12月に非機械工業の生産能力の動きに変化があったというよりは、これまで非機械工業の生産能力低下を補って前年水準からのプラスを生み出していた機械工業の能力増強の動きが止まったために前年水準を下回ることとなったと理解すべきと思われます。

 前年末比でみたときに、非機械工業は前年末比で▲1.2%低下、機械工業はプラス0.6%上昇とはなっていますが、年末の機械工業の生産能力の状況はこの前年末比プラスということそのままの状況とは言えず、決して良い状態とは言えません。勢いのあった一昨年末とは大きく様相を変えてしまっています。

 

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◎結果概要のページ

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◎鉱工業図表集

 

◎データ冊子

 

 

◎生産能力指数説明スライド