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経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

平成27年12月の国内向け出荷では、企業向けの財の出荷が低調で、特に生産活動の部品や材料となる生産財の出荷が低調。国内家計向けの消費財の出荷は前月比で上昇していました。

 平成27年12月の出荷内訳を需要用途別の財別分類で見てみます。

 12月の国内向け出荷を見てみると、財別分類では、消費財は前月比1.3%上昇でしたが、投資財(資本財と建設財)は前月比▲2.3%低下、生産財は前月比▲2.3%低下となり、家計消費向けの財の出荷は堅調でしたが、企業が投資や日々の事業活動のために購入する財の需要が弱かったことが分かります。

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 企業の生産活動の原材料等となる生産財(鉱工業用生産財)では、集積回路や電子部品が低下した電子部品・デバイス工業、自動車や航空機の部品類が低下した輸送機械工業の低下寄与が目立ちます。

 投資財のうち、企業の設備投資に用いられる資本財では、半導体やフラットパネル(液晶等のパネル)製造装置が低下した「はん用・生産用・業務用機械工業」、発電施設や工場等の大規模施設の電気系統の制御を行う開閉制御装置・機器が低下した電気機械工業の低下寄与が目立ちます。

 

 一方、前月比でプラスとなっていた消費財については、非耐久消費財の国内向け出荷が前月比1.6%上昇、耐久消費財の国内向け出荷は2.6%上昇とともに上昇していました。非耐久消費財については、酒類や清涼飲料の出荷が増えた食料品・たばこ工業や、ガソリンや灯油の出荷が増えた石油・石炭製品工業の上昇寄与が大きくなっています。耐久消費財については、普通車の国内向け出荷の良かった輸送機械工業などの上昇寄与が目立っています。

 

 平成27年12月の国内向け出荷の動きをみると、総じて企業の財に対する需要が減退していたことが分かります。鉱工業生産自体が、2か月連続の低下となり、生産レベルも昨年の最低レベルに落ちていました。稼働率の水準も、平成26年に比べると落ちており、少なくとも生産能力を増強するような投資環境にもなく、企業需要が低下してきているようです(資本財の国内向け出荷は2か月連続の低下。資本財総供給も前月比低下で、輸入品供給も前月比低下)。

 逆に、家計の需要は、11月がかなり低い状態でしたが、そこからは多少回復している状態です。

 12月の自動車小売業や機械器具小売業の指数は前月比で低下、消費財の輸入も前月比低下しており、消費財の総供給自体は前月比で低下となっていますが、国産品の家計向け出荷は12月に多少回復していたようです。

 

 

◎結果概要のページ

集計結果又は推計結果|鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表|経済産業省

 

◎図表集

 

◎データ冊子

 

◎出荷内訳表の解説資料

 

◎経済解析室ポータル

お役立ちミニ経済解説(by.経済解析室)|その他の研究・分析レポート|経済産業省

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