経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

輸送機械工業の出荷海外比率や海外市場比率は、製造業平均より非常に高く、供給・需要の両面でグローバル化が進んでいる。

 グローバル出荷指数を用いると、各四半期の指数値だけではなくて、グローバル化の進展を推し量ることのできる各種の比率を計算することができます。代表的には、「出荷海外比率」「海外市場比率」「逆輸入比率」です。

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 出荷海外比率は、国内/海外の生産拠点からの出荷合計に対する海外拠点からの出荷の比率です。

 平成27年7-9月期(Ⅲ期)の輸送機械工業の出荷海外比率は、48.1%となっています。この生産側からみた輸送機械工業のグローバル化は、生産量の半分近くが海外出荷となるほど進展しているということになります。製造工業全体の出荷海外比率は、29.4%であり、輸送機械工業の生産面のグローバル化は、製造工業全体よりかなり進んでいるということになります。

 

 

 次に、海外市場比率です。海外市場比率は、国内/海外の生産拠点からの出荷合計に対し、日本以外の海外市場向けに出荷されたもの比率です。日本からの輸出向け出荷と海外拠点からの自国(現地法人所在地)向け出荷と第3国向け出荷の合計の比率ということになります。
 平成27年Ⅲ期の輸送機械工業の海外市場比率は、59.7%となっています。この需要面からみた輸送機械工業のグローバル化は、出荷量の半分以上6割近くが海外市場向けとなるほど進展しているということになります。製造工業全体の海外市場比率は、41.0%で出荷海外比率よりも高いのですが、それでも輸送機械工業の海外市場比率は大きく上回っており、輸送機械工業の需要面のグローバル化は、製造工業よりもかなり進んでいるということになります。

 

 最後に、逆輸入比率です。逆輸入比率は、日本の輸入量に占める海外生産拠点からの日本向け出荷量の比率です。平成27年Ⅲ期の逆輸入比率は、65.0%となっています。輸送機械工業に属する品目の日本の輸入のかなりの部分が、日本企業の海外生産拠点からの輸入ということになります。製造工業全体の逆輸入比率が24.5%ですので、こと輸送機械工業の輸入面において、日本企業以外の製品輸入が増えるという意味でのグローバル化は生じていないということかも知れません。
 平成22年ころには一時的に逆輸入比率が7割を超えていた時期もありますので、そこから見ると平成27年Ⅲ期では日本の輸入における日本企業の海外生産分の比率は落ちてはいます。他方、有名海外メーカーが日本市場から撤退するという現象もありますので、今後の輸送機械工業の逆輸入比率は再び上昇ということもあるのかも知れません。

 

<製造業の各比率>

 

◎ミニ経済分析

引き続き海外が伸びる輸送機械工業と国内回帰の兆しも見える電気機械工業 ~グローバル出荷指数2大業種の動き~|その他の研究・分析レポート|経済産業省

 

◎スライド資料

 

keizaikaisekiroom.hatenablog.com