経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

2015年11月の生産能力は、3か月ぶりに低下。機械工業の生産能力は横ばいでしたが、やはり非機械工業の能力削減は続いていた状態。

 11月の生産能力指数は95.2で、前月比▲0.1%低下と3か月ぶりに前月比低下となりました。前年同月比は横ばいとなっており、8か月の間、前年同月比でマイナスのない月が続いています。

f:id:keizaikaisekiroom:20160120135326p:plain

 

 とはいえ、昨年8月以降の前年水準を上回る幅は非常に小さなものとなっています。一昨年12月の生産能力指数の値は95.3で、生産能力指数がこのままでいくと、次の12月は久方ぶりに前年同月比で低下することになりますし、更に昨年1月の指数値は95.6でしたので、今年の1月の生産能力指数はなかなか前年同月並を維持するのは難しいのではないかと思われます。

 

 11月の生産能力低下業種は4業種ありますが、「はん用・生産用・業務用機械工業」の低下が際立っています。「はん用・生産用・業務用機械工業」の稼働率は昨年年初の高い状態から大きく下落しており、多少の生産能力の整理がおきているものと思われます。このため、11月の「はん用・生産用・業務用機械工業」の生産能力指数は、久方ぶりに前年水準を下回っていました。
 これ以外では、「窯業・土石製品工業」や繊維工業といった素材型の2業種の生産能力指数が低下していました。

 

 11月の生産能力上昇業種は、電子部品・デバイス工業と電気機械工業の2業種で、特に、電子部品・デバイス工業の生産能力が増加していました。

 稼働率が11月は前月比上昇とはいえ、前年水準を大きく下回っているので、その割には、ここ2か月生産能力が上昇となっており、意外感はあります。最新の生産予測調査では、12月の生産は前月比低下見込み、今年1月については前月比9.2%上昇予測となっているので、そのための準備なのかもしれまません。

 また、電気機械工業では、車載用向け部品の設備能力の増強という面もあるようですので、今後のエレクトロニクス系の業種の生産や稼働率、生産能力については、車載向けの動向などが、スマートフォン向けと同様に重要になってくるのかもしれません。

 

 なお、11月の生産能力指数を機械工業と非機械工業に分けて指数で見てみますと、機機械工業は前月比横ばい、非機械工業は前月比▲0.1%低下であり、前月比でも前年同月比でもプラスがない状態が続いています。

 

◎ 結果概要

www.meti.go.jp

 

◎鉱工業図表集

 

◎データ冊子

 

◎生産能力・稼働率指数 説明資料