経済解析室

第3次産業活動指数、鉱工業指数などを使って、経済産業の「今」について考えていきたいと思います。

11月は輸出向け出荷、国内向け出荷ともに前月比低下。ただし、輸送機械工業の輸出向け出荷が好調で、耐久消費財の輸出向け出荷は前月比上昇。注目され電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷も前月比低下。

 平成27年11月の出荷内訳を需要用途別の財別分類で見てみます。

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 11月の国内向け出荷を見てみると、財別分類では、前月比で上昇した財分類はありませんでした。低下寄与が大きいのは消費財、特に耐久消費財でした。生産財の国内向け出荷(及び出荷全体)に対する低下寄与は、最終需要財と比較すると、限定的でした。

 11月の鉱工業生産の前月比低下▲0.9%低下が鉱工業出荷の低下幅▲2.4%低下に比べると小さいということからも、企業間の原材料や部品の国内取引は、出荷全体に比べると、相当程度実行されていたということになります。

 他方、消費財の国内向け出荷の低下が大きいということは、消費者向けの財の取引が低調だったということになります。10月は、最終需要財の上昇寄与、特に資本財と耐久消費財の上昇寄与が大きかったのですが、その反動が耐久消費財の国内向け出荷にあらわれたと言えるでしょう。

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 11月の輸出向け出荷を財別分類で見てみると、前月比マイナスとなっている分類がほとんどという点では国内向け出荷と同じなのですが、耐久消費財の輸出向け出荷が好調で、最終需要財の輸出向け出荷の前月比は上昇となっています。

 耐久消費財の輸出向け出荷の前月比を引き上げていたのは、乗用車の輸出向け出荷前月比4.0%上昇でした。また、船舶・同機関の輸出向け出荷も前月比2.3%上昇でした。このため、輸送機械工業の輸出向け出荷は、前月比2.7%上昇となっています。

 11月の輸出向け出荷は「今一つ」な結果となっていますが、その中で、輸送機械工業が輸出面では気を吐いていました。

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 なお、輸出向け出荷全体を低下させていたのは、11月は生産財でした。注目されている電子部品・デバイス工業が前月比▲3.1%低下となっていることとが響いています。電子部品・デバイス工業の輸出向け出荷はこれで2か月連続低下であり、一昨年11月の輸出向け出荷指数105.3とはかなり差のある93.3に低下しています。

 他方、国内向け出荷指数は135.2と昨年11月の120.5よりも大きく上昇しており、電子部品・デバイス工業の出荷内訳は国内向けにシフトしています。

 

<参考:業種別の出荷内訳寄与度>

 

 

 

集計結果又は推計結果|鉱工業出荷内訳表、鉱工業総供給表|経済産業省

 

◎鉱工業図表集

 

◎データ冊子

 

◎バランス表って?

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